
掲載日:2014年01月30日 エクストリーム › モトクロス
まとめ/ダートライド編集部
諦めない走りでチャド・リード(カワサキ)が久しぶりの優勝をもぎ取ったアナハイム2から1週間。オークランドの会場で開催されたAMAスーパークロス4戦目は、今までの3戦とは少し違った動きが見られた。
メインレース(20周)のスタートはビンス・フリージー(ホンダ)が先頭に立つが1周が終わった時点での順位は、ライアン・ビロポート(カワサキ)、C・リード、ジャスティン・ブレイトン(ヤマハ)、ライアン・ダンジー(KTM)と、先行を許すと一気にスパートしてしまうR・ビロポートがあたまという、ライバルにとってはよくない展開。
後続ではウィル・ハーン(ホンダ)、ジェイムズ・スチュワート(スズキ)が控えていて、そのすぐ後ろに今季調子がなかなか上がらないジャスティン・バーシア(ホンダ)が着ける。この中で、この日動きが良かったのがJ・スチュワート。かつてのチャンピオン争い時の切れと勢いがあり、3周目でW・ハーンをパス。4周目には前を行くR・ダンジーをも捉え、続く5周目にはそのR・ダンジーをクリーンパス。J・スチュワートの快走は、この後も続く。
後続からJ・スチュワートの追走がある中、J・ブレイトンが今季の好調を維持しタフな走りを見せるが、8周目にJ・スチュワート、R・ダンジーと立て続けにパスされる。しかし、ここまで健闘した走り。J・スチュワートも勢いが止まらず、2位を走るC・リードに猛接近。C・リードは前戦の勢いでクリアしたいが、今年のオークランドはコース設計がタフで、後半になるとスタミナ勝負に。残りを8周としたところでJ・スチュワートがC・リードをパスし、2位にアップ。
1-2-3が、かつてのチャンピオン争い名勝負の顔ぶれになるが、しかし前がクリアなR・ビロポートと2位以下の差はかなり離れ、J・スチュワートが諦めない追い上げを見せるも、順位変わらず。R・ダンジーもC・リードに迫るが最後詰め切れず、4位でフィニッシュ。このあたりの顔ぶれの安定感が改めて際立った1戦となった。
順位 | ゼッケン | ライダー名 | チーム名 | メーカー | ベストタイム | |
1 | 1 | R・ビロポート | Monster Energy Kawasaki | Kawasaki | 55.228 | |
2 | 7 | J・スチュワート | Yoshimura Suzuki | Suzuki | 55.459 | |
3 | 22 | C・リード | Discount Tire Racing | Kawasaki | 55.273 | |
4 | 5 | R・ダンジー | Red Bull KTM | KTM | 55.900 | |
5 | 10 | J・ブレイトン | Toyota/Yamaha/Nfab/JGRMXteam | Yamaha | 55.871 | |
6 | 94 | K・ロクスン | Red Bull KTM | KTM | 56.041 | |
7 | 51 | J・バーシア | Team Honda Muscle Milk | Honda | 55.830 | |
8 | 23 | W・ハーン | GEICO Honda | Hondai | 56.576 | |
9 | 12 | J・ワイマー | Monster Energy Kawasaki | Kawasaki | 56.862 | |
10 | 29 | A・ショート | BTO Sports | KTM | 57.251 |
順位 | ゼッケン | ライダー名 | メーカー | ポイント | |
1 | 1 | R・ビロポート | Kawasaki | 84 | |
2 | 22 | C・リード | Kawasaki | 77 | |
3 | 94 | K・ロクスン | KTM | 75 | |
4 | 5 | R・ダンジー | KTM | 75 | |
5 | 10 | J・ブレイトン | Yamaha | 71 | |
6 | 7 | J・スチュワート | Suzuki | 66 | |
7 | 51 | J・バーシア | Honda | 56 | |
8 | 29 | A・ショート | KTM | 49 | |
9 | 23 | W・ハーン | Honda | 43 | |
10 | 12 | J・ワイマー | Kawasaki | 37 |
ジェイソン・アンダーソン(KTM)が赤旗無視によりポディウム圏外となり、ホンダのコール・シーリーが念願の中央に立った前戦アナハイム2であったが、今年のJ・アンダーソンの脅威は変わらない1戦であった。
場所をオークランドに移しての250ccクラス ウエスト第4戦、メインレース(15周)ではとうとうプロサーキット・カワサキ勢が爆発。ホールショットのディーン・ウィルソン(カワサキ)に続きジャスティン・ヒル(カワサキ)。しかし、3位にJ・アンダーソンが着ける怖い展開。
このフォーメーションの中、プロサーキット・カワサキ勢はチーム内でのバトルが起き、1周目に早くもJ・ヒル、J・アンダーソン、D・ウィルソンと順位が変化。一時、J・ヒルが2人を離すがその後、3者の感覚は詰まり、J・アンダーソンがフラットな1コーナーが速いこともあり、7周目に3者が入れ替わる激しいバトルが展開。8周目のオーダーは、D・ウィルソン、J・ヒル、J・アンダーソンと、目まぐるしいレースとなる。
この日はこの3人が速く、また後続のC・シーリーやクーパー・ウェブ(ヤマハ)のクラッシュやミスもあり、他のライダーは絡んでこない展開。残りを5周としたところで、TOP3の間は等間隔となりバックマーカー(周回遅れ)が入ってきてもこのままフィニッシュ。プロサーキットがようやく久しぶりの表彰台、と思いきや何とファイナルラップでD・ウィルソンが突如スローダウン。トリプルジャンプを飛ぶことができず、この隙を逃さなかったJ・アンダーソンが前に出て、再びの表彰台中央に。幸い、D・ウィルソンはメカトラブルでリタイア、のようにはならずリカバリーするも、今季どうしても欲しいポディウムセンターは逃してしまった。
残念な結果に終わってしまったプロサーキット・カワサキだが、それでも2-3位フィニッシュ。J・アンダーソンの強さが改めて際立ったが、この流れを断ち切るライダーは誰になるだろうか。
順位 | ゼッケン | ライダー名 | チーム名 | メーカー | ベストタイム | |
1 | 17 | J・アンダーソン | Rockstar Energy Racing KTM | KTM | 55.969 | |
2 | 15 | D・ウィルソン | Monster Energy/Pro Circuit/Kawasaki | Kawasaki | 56.223 | |
3 | 35 | J・ヒル | Monster Energy/Pro Circuit/Kawasaki | Kawasaki | 56.002 | |
4 | 21 | C・シーリー | Troy Lee Design/Lucas Oil/Honda | Honda | 56.702 | |
5 | 16 | Z・オズボーン | GEICO Honda | Honda | 56.731 | |
6 | 89 | M・リーブ | Rocket Exhaust | Honda | 57.994 | |
7 | 50 | J・ネルソン | Troy Lee Design/Lucas Oil/Honda | Honda | 57.706 | |
8 | 87 | S・マケラス | Troy Lee Designs Mav Tv Honda | Honda | 57.987 | |
9 | 37 | C・ウェブ | MyPlash/Metal Mulisha/Star Racing Yamaha | Yamaha | 58.115 | |
10 | 111 | D・フェリス | Red Bull KTM | KTM | 59.144 |
順位 | ゼッケン | ライダー名 | メーカー | ポイント | |
1 | 17 | J・アンダーソン | KTM | 93 | |
2 | 21 | C・シーリー | Honda | 87 | |
3 | 15 | D・ウィルソン | Kawasaki | 72 | |
4 | 16 | Z・オズボーン | Honda | 69 | |
5 | 37 | C・ウェブ | Yamaha | 65 | |
6 | 35 | J・ヒル | Kawasaki | 64 | |
7 | 34 | M・スチュワート | Honda | 54 | |
8 | 50 | J・ネルソン | Honda | 49 | |
9 | 87 | S・マケラス | Honda | 42 | |
10 | 111 | D・フェリス | KTM | 42 |
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