注目!! 2014 AMA-SX(スーパークロス)いよいよ開幕!

注目!! 2014 AMA-SX(スーパークロス)いよいよ開幕!

掲載日:2013年12月27日 エクストリームモトクロス    

文/ダートライド編集部

モトクロスイベントの最高峰
2014年のチーム体制は?!

今やモトクロスイベントを語る上で絶対に外せないものが、アメリカの大型スタジアムやドームを舞台に行われるAMA-SX(スーパークロス)だ。その最大の見所は、アウトドア(旧ナショナル)に比べコース設計がコンパクトでかつとんでもないビッグジャンプが多く設けられたレイアウトと、レース時間が短い事から息つかせぬレース展開が目の前で繰り広げられる点だ。

 

その人気振りは日本のモトクロスからは想像のつかない、観戦チケットはどのラウンドも完売、テレビでの生放送あり、登場するライダーはキッズから大人までにとって大スターといったもので、舞台はアメリカだが世界中からスーパークロスに憧れて高いハードルを突破して各国のライダーが参戦するという具合でもある。

 

そのスーパークロスが2014年も年明け早々の1月4日から、カリフォルニアのアナハイムでラウンド1がスタートする(Monster Energy AMA Supercross)。アメリカ本国では各チームの体制が発表されたり、残念ながらシーズンオフの怪我で欠場するライダーの情報が出て来ている。主要チームの体制などを簡単にまとめてみたので、年明けのキックオフの参考にしてもらえれば幸いだ。

 

ステップアップやメーカー変更の目立つシーズン
メインライダーが怪我で欠場というチームも

Monster Energy Kawasaki(モンスター エナジー カワサキ)

450ccオンリーの編成で、現状、メインライダーのライアン・ビロポートが年間タイトルの最有力候補となる、最も注目されるチーム。今のところ怪我などのアナウンスもないので、シーズンインは順調と思われる。セカンドライダーになるジェイク・ワイマーも一桁入賞がかなり多く、チーム戦という意味でも好バランスのチームとなるだろう。

#1:Ryan Villopoto(ライアン・ビロポート)

#12:Jake Weimer(ジェイク・ワイマー)

 

 

RedBull KTM(レッドブル KTM)

年間タイトルに最も近いライダーのひとり、ライアン・ダンジーが所属する大勢力チーム。2014年シーズンはケン・ロクスンが450ccにステップアップするので、チーム力としても層が厚くなる。250ccクラスは、マービン・ムスキャンが昨年から残留となり、ロクスンが抜けた穴をFIM-MXから念願の移籍を果たしたディーン・フェリスが埋める。日本人視点だと国産4メーカーに対向するチームとなるので、そういった見方も面白い。なお、ロクスンが怪我で骨折かもしれないがそうでもない、という曖昧な情報が伝わってきて、状況によっては1月4日のアナハイム1に間に合うかも、という情報。それに、ムスキャンも怪我で回復を待ってイーストランドから参戦、という情報も入ってきている。KTM勢は怪我が目立つシーズンとなりそうだ。

#5:Ryan Dungey(ライアン・ダンジー)

#94:Ken Roczen(ケン・ロクスン)

#25:Marvin Musquin(マービン・ムスキャン)

#111:Dean Ferris(ディーン・フェリス)

 

 

Rockstar Energy Racing KTM(ロックスターエナジーレーシングKTM)

2013年はマシンがスズキだったチームで、2014年はKTMに変わる。ストック車であったマシンで表彰台を獲得しまくったデイビー・ミルサップスが2014年も期待されていたが、膝の怪我で開幕から欠場。代わりとして久しぶりの参戦となる、アイバン・テデスコの450ccライドがアナウンスされている。また、250ccはジェイソン・アンダーソンに加え、ジョーイ・サバッチーの参戦が決まっていたが、そのサバッチーも怪我により開幕からの参戦は無理になってしまった。

#18:Davi Millsaps(デイビー・ミルサップス)

#9:Ivan Tedesco(アイバン・テデスコ)

#17:Jason Anderson(ジェイソン・アンダーソン)

#39:Joey Savatgy(ジョーイ・サバッチー)

 

 

Team Honda Muscle Milk(チームホンダ マッスルミルク)

USホンダのファクトリーチームで、マシン、ライダーともに表彰台や年間タイトルが期待されるチーム。しかし、ダブルメンバーのひとり、トレイ・カナードが腕を骨折し、やはり開幕戦から数戦は欠場の見込み。相方のジャスティン・バーシアは今のところそういったアナウンスはない。なかなか歯車が揃わないが、確実に表彰台に食い込んでくる実力はあるチーム。

#41:Trey Canard(トレイ・カナード)

#51:Justin Barcia(ジャスティン・バーシア)

 

 

Yoshimura Suzuki(ヨシムラ スズキ)

ライダーは2013年と変わらずジェイムズ・スチュワートひとりとなるが、実質、USスズキのファクトリーチームとなる。2013年は前年のアウトドアでの怪我を引きずり精彩を欠いたが、ここ一発の速さは相変わらず持っている。メーカー別で見るとロックスターエナジーチームがKTMにマシンをスイッチした事で、450ccのスズキ有力候補の責任は大きくなったと見ていいだろう。

#7:James Stewart(ジェイムズ・スチュワート)

 

 

Toyota/JGR Yamaha(トヨタ/JGR ヤマハ)

450ccのヤマハ勢では最も期待の掛かるチーム。メンバーは2013年から入れ替わりなし。このJGRヤマハも含め、2014年シーズンは比較的ライダーのチーム移籍は少ない。250ccの頃はジュシュ・グラントが元気だったが450ccにステップアップしてからは、やや不振が続く。アウトドアの後半で盛り返しを見せていたので、その流れを維持すれば再び上位に食い込むのも期待出来る。

#10:Justin Brayton(ジャスティン・ブレイトン)

#33:Josh Grant(ジョシュ・グラント)

 

 

Discount Tire Racing(ディスカウント タイヤ レーシング)

2014年で最も大きな移籍になるのがTwoTwoモータースポーツ改め、ディスカウント タイヤ レーシングとなったチャド・リード。スポンサー変更に加え、マシンをホンダからカワサキにスイッチしている。オーストラリア選手権の頃からスタジアムクロスにも強いライダーだが、2013年シーズンは表彰台にほとんど登れないほど低迷。2014年シーズンは大きな巻き返しが図れるか。

#22:Chad Reed(チャド・リード)

 

 

GEICO Honda(ガイコ ホンダ)

2013年までは基本的に250ccクラス中心のチームであったが、チームの方針もありシーズン途中で引退したケビン・ウィンダムの代わりにイーライ・トマックとウィル・ハーンが450ccにステップアップ。250ccのライダーも多く、また誰もが表彰台を狙えるライダーとあって、2014年シーズンはどちらのクラスでも台風の目となる可能性のあるチーム。ジャスティン・ボーグルが怪我で欠場予定。代わりにブレイク・ウォートンの参戦が発表されている。

#3:Eli Tomac(イーライ・トマック)

#23:Wil Hahn(ウィル・ハーン)

#16:Zach Osborne(ザック・オズボーン)

#32:Justin Bogle(ジャスティン・ボーグル)

#36:Blake Wharton(ブレイク・ウォートン)

#71:Zach Bell(ザック・ベル)

#96:Matt Bisceglia(マット・ビシェリア)

 

 

Monster Energy/Pro Circuit Kawasaki(モンスターエナジー/プロサーキットカワサキ)

ガイコ ホンダが450ccにも手を広げるのと違い、2014年は250ccに集中する様子のサテライトチーム最有力候補のひとつ。2013年はそんな常勝チームにとっては悪夢のようなシーズンだっただろうが、アウトドアからプロデビューしたアダム・シアンサルーロがスーパークロスフル参戦となる初シーズンになるので、そのあたりに期待が高まるだろう。タイラ・ラトレイはFIM-MXでハスクバーナと契約した。ここに来て、バゲットが負傷というニュース。怪我の具合は悪く、スーパークロスシーズン丸々棒に振る可能性があるという。

#4:Blake Baggett(ブレイク・バゲット)

#15:Dean Wilson(ディーン・ウィルソン)

#31:Martin Davalos(マーティン・ダバロス)

#35:Justin Hill(ジャスティン・ヒル)

#45:Darryn Durham(ダーリン・デュラム)

#46:Adam Cianciarulo(アダム・シアンサルーロ)

 

 

Lucas Oil/Troy Lee Designs Honda(ルーカスオイル/トロイリーデザインズ ホンダ)

250ccクラスでホールショットや表彰台登壇が2013年、目立ったチーム。そこにシーズン途中からジェイムズ・スチュワートの実弟であるマルコム・スチュワートが450ccで参戦したが、2014年のスーパークロスシーズンは250ccで走るよう。ガイコ ホンダの常勝ライダーが450ccにステップアップしたので、次代を担いそうなチーム。シェイン・マケラスも新規加入となっている。2014年からエキゾーストシステムがFMFになる。

#21:Cole Seely(コール・シーリー)

#34:Malcolm Stewart(マルコム・スチュワート)

#50:Jessy Nelson(ジェシー・ネルソン)

#87:Shane McElrath(シェイン・マケラス)

 

 

BTOSports KTM

2013年よりややコンパクトになったKTMを駆るサテライトチーム。メインライダーには、資金繰りのトラブルで2013年中にチームが崩壊してしまったシャパラルから移籍したアンドルー・ショート。キャリア的にはベテランになるが2013年途中から継続参戦し、シーズンを盛り上げる。マット・ゴーキーも2013年からそのままの参戦。

#29:Andrew Short(アンドルー・ショート)

#44:Matt Goerke(マット・ゴーキー)

 

 

MyPlash/Metal Mulisha/Star Racing Yamaha(マイプラッシュ/メタルマリーシャ/スターレーシングヤマハ)

ヤマハサテライトチームの老舗だが、2013年シーズンは目立った成績はない。しかし2014年で注目したいのが、2013年のアウトドアで大躍進したクーパー・ウェブ。相棒のジェレミー・マーティンも2013年シーズンを好成績で終えているので、2014年は大ブレイクする可能性が大きいチーム。

#19:Jeremy Martin(ジェレミー・マーティン)

#37:Cooper Webb(クーパー・ウェブ)

 

 

MotoConcepts(モトコンセプツ)

プロデビュー時からホールショット(スタートで1位を切る事)率が圧倒的に高い事で有名なマイク・アレッシがメインライダーを務めるチーム。マシンに縛りがないチームで、2013年は450ccがスズキ、250ccはホンダとバラバラだった。2014年はアレッシのマシンはホンダとなり(チームではMCR450と表記)、特徴のひとつでもあるオーリンズ製のサスペンションを前後に装備する。250ccにカイル・カニンハムが新たに加わった。

#800:Mike Alessi(マイク・アレッシ)

#30:Kyle Cunningham(カイル・カニンハム)

 

 

 

 

 

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