
掲載日:2012年12月28日 エクストリーム › モトクロス
文・まとめ/宮本 将平
大型移籍にケガからの復帰
どのチームも実力伯仲
2013シーズンのMonster Energy Kawasakiは昨年同様ビロポート、ワイマーという最強メンバーで構成される。特に絶対的王者のビロポートは2010、2011と2年連続でスーパクロスのタイトルを獲得しているだけに、当然チャンピオン最右翼に挙げられている。またワイマーも優勝こそ無いが、ポディウム常連ライダーにまで成長しているため、2013シーズンは大きな期待がかかる。
#1:Ryan Villopoto(ライアン・ビロポート)
#12:Jake Weimer(ジェイク・ワイマー)
1991年からスーパークロス参戦を始めた老舗250チーム。今や引退し、レジェンドライダーとなったマクグラスやカーマイケル、450ccクラスでトップ争いを繰り広げているビロポートもこのチームの出身である。2013シーズンは、先シーズンもこのチームで活躍したブレイク・バゲット、ディーン・ウィルソン、タイラ・ラトレイ、ダーリン・デュラムに加え、エクアドル出身の実力派ライダー、マーティン・ダバロス、ルーキーのジャスティン・ヒルを加えたメンバーで全クラス制覇を狙う。2012シーズンから、450ccクラスにも参戦を開始している。
#4:Blake Baggett(ブレイク・バゲット)
#15:Dean Wilson(ディーン・ウィルソン)
#28:Tyla Rattray(タイラ・ラトレイ)
#40:Martin Davalos(マーティン・ダバロス)
#44:Darryn Durham(ダーリン・デュラム)
#154:Justin Hill(ジャスティン・ヒル)
2012シーズンはチャンピオン有力候補のダンジーと電撃契約を結び、世界中で話題を呼んだRedBull KTM。そのダンジーが早々とスーパークロスでKTMにスーパークロス初勝利もたらし、さらにはランキング3位を獲得。そして、アウトドアシリーズでは見事にタイトルまで獲得した上昇チーム。ライツクラスでもムスキャン、ロクスンの2人の世界チャンピオン(FIM)ライダーを擁し、彼らも250ccクラスで大活躍を見せた。今までは日本の4メーカーの独占市場だったスーパークロスに新たな旋風を巻き起こす。
#5:Ryan Dungey(ライアン・ダンジー)
#25:Marvin Musquin(マービン・ムスキャン)
#94:Ken Roczen(ケン・ロクスン)
5大メーカーの中で唯一ファクトリーチームを持たないヤマハだが、その中でトップチームとして参戦しているのがJGRMX/Toyota/Yamaha。2012シーズンはメインライダーのスチュワートが中盤戦からケガで戦線離脱、そしてアウトドアシーズン開幕前には他チームへ電撃移籍という波乱が起きたが、もう一人のチームライダー、ミルサップスが見事にスーパークロスランキング2位を獲得し、チームを盛り上げた。しかし、2013シーズンはそのミルサップスも移籍。ライダーを2011年のブレイトン、グラントの二人に戻し、心機一転タイトルを狙う。
#10:Justin Brayton(ジャスティン・ブレイトン)
#33:Josh Grant(ジョシュ・グラント)
2012年はカナード、ブレイトンの2人体制だったが、早々とカナードがクラッシュにより戦線離脱。ブレイトンが孤軍奮闘する形となったが、下馬評を覆す活躍でスーパークロスランキング4位を獲得した。しかし、そのブレイトンは他チームへ移籍。その穴を埋めるかのように新加入したのが2011、2012シーズンの250クラスを圧倒的な強さで制したバーシアだ。この2人が本来のポテンシャルを発揮できれば十分にタイトルも狙えるだろう。
#41:Trey Canard(トレイ・カナード)
#51:Justin Barcia(ジャスティン・バーシア)
2012シーズンはトマックとバーシアの両ライダーが250クラスにおいて、両ディビジョンでタイトルを獲得するなど、素晴らしい結果を残したGeico Honda。アマチュアプログラムも充実しているため、ビッグルーキーはこのチームに加入し、タイトルを獲得するというシステムも定着し、年々チームの完成度も上がっているようだ。また450クラスには、実力も人気も超一流のベテランライダーのウィンダムも在籍していて、若手へのコーチングも行っている250クラス最強チームである。
#14:Kevin Windham(ケビン・ウィンダム)
#17:Eli Tomac(イーライ・トマック)
#19:Wil Hahn(ウィル・ハーン)
#34:Justin Bogle(ジャスティン・ボーグル)
#167:Zach Bell(ザック・ベル)
#338:Zach Osborne(ザック・オズボーン)
2004、2008のスーパークロスチャンピオンのチャド・リードがオーナー兼ライダーを務める、ホンダのファクトリーサポートチーム。2012年は優勝も経験しながら中盤戦のケガにより戦線離脱を余儀無くされたリードだが、2013シーズンは完全復活でタイトルを狙う。
#22:Chad Reed(チャド・リード)
2011シーズンはダンジーとのコンビでアウトドアのタイトルを圧倒的な強さで獲得した、スズキのファクトリーチーム。2012シーズンはライダーがブレット・メットカーフ1人のみという体制で結果もイマイチだったが、アウトドア開幕と同時にスチュワートが加入し話題となった。そのスチュワートもアウトドア開幕直後は強さを見せたが、シーズン途中のケガにより戦線離脱。2013シーズンはスチュワートの残留が決まり、再びタイトルの可能性も見えてきた。
#7:James Stewart(ジェイムズ・スチュワート)
2013シーズンのRockstar suzukiは強力な布陣だ。2012年に大活躍を見せたアンダーソン、ウォートンは残留。両者とも250クラスのタイトル獲得に向けて早々と動き始めている模様だ。さらに、以前はスズキのファクトリーライダーとして大活躍をしてきたミルサップス、イズィーが新加入。さらには2012年の250クラスで強豪ひしめく中、1勝を挙げたサイプスも加わり、タイトル獲得を狙う。
#13:Blake Wharton(ブレイク・ウォートン)
#18:Davi Millsaps(デイビー・ミルサップス)
#21:Jason Anderson(ジェイソン・アンダーソン)
#30:Nico Izzi(ニコ・イズィー)
#35:Ryan Sipes(ライアン・サイプス)
2012年まではカワサキ系チームとしてスーパークロスのみに参戦していたが、チームオーナーのケアリーハートとスーパークロスレジェンドのカーマイケルがタッグを組み、スズキのサポートチームとして新たな出発をきる。ライダーも2012年のテデスコ、ハンセン、ヒル、パートリッジの四名から大幅に入れ替えを行い、ティックル、ヒル(残留)という強力布陣で臨む。
#20:Broc Tickle(ブロック・ティックル)
#75:Josh Hill(ジョシュ・ヒル)
WEB・GRAPHIC DESIGNER/PHOTOGRAPHER 元プロMXライダー。トランスワールドMX編集部を経て、同社でデザイナーとして勤務。退社後に独立、いわきで バンザイマガジン (FMXフリーマガジン)を立ち上げ、編集長を勤めている。
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