掲載日:2011年05月20日 バイク基本整備のイロハ › バイクメンテのウンチク
耐ガソリン性良好ゴムシートで自作可能
「満タン」にするとタンクキャップからガソリンが漏れてしまうため「満タンにできない!?」といったバイクのオーナーさん、いませんか? 忘れてしまいがちな部品だが、燃料キャップパッキンは定期交換部品である。長年の利用で痩せてしまい、シール性が低下してしまうケースもある。劣化によってひび割れが無数に入ってしまうこともある。そのようなパッキンに気が付いたときには、迷うことなく新品部品を注文しよう。しかし、絶版旧車や低年式モデルの場合は、純正部品が販売中止になっていて、新品部品を購入できないケースもある。そんなときには他機種用純正パッキンの寸法を調べ、近い寸法の部品を流用したり、厚さや内径が同じで外径が大きいと言ったような好都合な部品があったら、外周をハサミで切って利用すれば良いだろう。そんな使えそうな「部品探しの旅!?」が面倒なときには、耐ガソリン性良好なNBR素材(ニトリルゴム)のシートを購入し、切り出すことで代用品を自作することもできる。
一般のゴム板は耐ガソリン性ではないため、ガソリンに触れると膨潤したりブヨブヨになったり、時間が経過するとカラカラに乾燥して指先で簡単に千切れてしまうなどの症状が起こる。対してNBR製ゴムシートは、耐ガソリン性良好なのでパッキン素材として使うことができるのだ。しかし、同じNBR系でも純正部品に使われているゴム素材とは練り合わせレシピが違っているため、市販のNBRゴムシートのなかにはガソリンで使うとヨレヨレになりやすいタイプもある。市販NBRゴムシートを利用するときは、本来の厚さよりも若干厚めのシートを利用し、ややタイトにしておくのがベターなようだ。また、パッキンを切り出す際にあると便利なのがサークルカッターである。ハサミで丸く切り抜くのは、思いの外、難しいものである。
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