キャブいじり その8

掲載日:2011年03月04日 バイク基本整備のイロハバイクメンテのウンチク    

キャブいじり その8

キャブレターパーツのクリーンナップ「裏テク」

キャブレターの汚れや詰まりが原因で、マシンコンディションが今イチ良くないといったケースは多々ある。しばらくの期間「放置プレー」が続いたことで、フロートチャンバー内に溜まっていたガソリンが劣化。結果的にはガソリンが水飴のようなタール状に変質し、各種ジェット類やキャブボディーの内部通路を遮断してしまうケースは珍しくない。このようなトラブルが発生すると、キャブレターを洗浄したつもりでも、再び同じトラブルが起こり易くなってしまう。フロートチャンバー内部の汚れを完全に洗い流せれば良いのだが、ごく僅かでも汚れが残っていると、そこから菌が繁殖するかのように再び汚れが拡がってしまう状況もある。そんな汚れからオサラバするために最善なのが、放置直前に「キャブ内部のガソリンをすべて抜き取り」、フロートチャンバー内部をエアブローしてみよう。さらにエアブロー後に防錆スプレーを軽く吹いておけばより良いはずだ。

 

タンク内部に残ったガソリンに関しては、量が少ないならすべてを抜き取ろう。さらに燃料コックもバラして完全にガソリンを抜き取っておけば安心だ。燃料噴射モデルの場合は、噴射ポンプ内に残った僅かなガソリンが劣化し、ポンプを固着させてしまうケースが多いので要注意だ。しばらく乗らないものの「半年後には」とか「1年後には……」といったケースならば、タンク内に「ガソリン劣化防止剤」を適量投入しておくのも良い。保管状況にも左右されるが、デイトナから発売されている劣化防止剤をガソリンタンクに投入しておいたところ、1年以上経過してもタンク内のガソリンは腐らなかった。エンジン始動は試さなかったが、抜いたガソリンは自動車のタンク入れて走らせてみたが問題は無かった。

 

さて、キャブを分解してパーツを単品にしたら、各パーツを洗浄しよう。そんなときにビニール小袋(できれば厚手がベスト)があると作業性が良い。キャブレターのインナーパーツと言えば、各種ジェットやニードル、スクリューなどなど、細かな部品が多いが、そんな部品をまとめて小袋に入れ、その中にキャブクリーナーをスプレーして汚れ取りを行なうと作業性は良好だ。少ないケミカルを最大限に有効活用できるようになるのだ。是非とも実践していただきたい。

スプレー式のキャブクリーナーが多い昨今だが、ビニール小袋に入れたパーツに目掛けてロングノズルでスプレーし、ビニール袋が切れない程度にもみもみすることで汚れ落としを促進できる。また、車体に装着したままのキャブのフューエルチューブにキャブクリーナーのノズルを差し込み吹き付け、スロットル全開を保ってセルスターターを回す。これを数回繰り返してからしばらく放置。その後、フレッシュなガソリンを入れてエンジン始動すれば、「手抜き(お手軽!?)キャブ洗浄」の完了である。

スプレー式のキャブクリーナーが多い昨今だが、ビニール小袋に入れたパーツに目掛けてロングノズルでスプレーし、ビニール袋が切れない程度にもみもみすることで汚れ落としを促進できる。また、車体に装着したままのキャブのフューエルチューブにキャブクリーナーのノズルを差し込み吹き付け、スロットル全開を保ってセルスターターを回す。これを数回繰り返してからしばらく放置。その後、フレッシュなガソリンを入れてエンジン始動すれば、「手抜き(お手軽!?)キャブ洗浄」の完了である。

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