掲載日:2011年05月13日 バイク基本整備のイロハ › バイクメンテのウンチク
フューエルコックのストレーナー
いくらキャブレターを洗浄しても、上流にあるガソリンタンク内部が汚れたままでは洗浄作業が無意味なものとなってしまう。ガソリンの流れに乗ってタンク内部からゴミが流れてくる場合は、迷うことなくタンク内部を洗浄しよう。それでも小さなゴミやサビの粉が流れてくる場合は、フューエルチューブの途中に市販の「燃料フィルター」を組み込み、キャブレターへのゴミ混入をシャットアウトする。燃料フィルターにも様々な形状やタイプがあるが、濾紙仕様なら100%近くの確率でゴミをシャットアウトすることができる。しかし、スペース的に燃料フィルターをレイアウトできないようなケースが時にはある。そんなときは「本気」でガソリンタンク内部の脱脂洗浄&サビ退治を行なうしかない。時に本気でやったつもりでも好結果を得られないこともある。そんなときにはタンク内部に専用の「シーラント」を流し込み、内壁をシールドすることで物理的にサビを覆い隠してしまう方法もある。ちなみにこのシーラント作戦は、最終手段だと考えよう。
タンクの洗浄中に燃料コックのコンディションに気がつき「ストレーナーが無い!?」とか「切れている!?」事象があったら、復元の前に修理再生しなくてはいけない。濾紙式ではなくネット式ストレーナーは、パウダー状のゴミを完全にシャットアウトできない。しかし、ストレーナーが有るのと無いのとではやはり違いが出るので、可能な限りの策を講じたい。70年代後半以降に登場したモデルの多くは、樹脂製ネットのストレーナーを採用しており、ここで紹介する修理方法は適用外になるが、それ以前の真鍮製パイプや真鍮製ネットを採用したストレーナーであれば、ここで紹介するような「ハンダ修理作戦」でストレーナーを修理再生および追加することができる。気が付いたときには、是非ともトライしてほしい。
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