掲載日:2010年11月30日 バイク基本整備のイロハ › バイク基本整備実践
金属同士が擦れ合いながら高回転で作動し続けるのがドライブチェーンである。このチェーンへの「グリスアップ」は、実に重要かつ定期的に行いたい。みなさんは、正しくグリス給油していますか?
チェーン交換時は、スプロケットも同時交換が基本!!
乗れば乗りっ放し、雨が降っても露天放置……。そんなオーナーさんが時々いるが、放置バイクに触れると、とにかく驚くことが多い。ブレーキレバーを握れば違和感が…… 。マスターシリンダーがプシュ~ッと抜けてしまったケースもあった。クラッチレバーはずっしり重く、サイドスタンドをハネ上げるのにもの凄いチカラが必要だったりすることも……。「作動部分」とか「摺動部分」といわれる箇所のメンテナンスが行き届いていないと、そのタッチが違和感として感じられてしまうのだ。仮に、そのような不具合ポイントに注油を行いグリスアップを実践すれば、それはもう驚きの作動性が復活することもあるのだ。グリスアップしたにも関わらず、作動性が何ら良くない場合は、他にトラブルがあると考えても良いだろう。ここでは「グリスアップ」に注目し、適材適所、様々なグリスを使い分けることで、性能回復や性能維持ができることをお知らせしておきたい。
グリスアップと言えば、真っ先に思い浮かぶのがドライブチェーンへのグリス給油である。その昔は「チェーングリス」と呼ばれる商品が普及しておらず、硬めエンジンオイルやギヤオイルを定期的に注油するのが一般的なメンテナンス方法だった。そんな当時と比べれば、それこそ高性能なケミカル=チェーングリスが数多く登場している。一方では、チェーングリスを塗布すると、走行中の飛び散りで「バイクが汚れてしまうから……」と躊躇しているオーナーさんも中にはいる。しかし、それは大きな間違いである。確かにグリスの飛び散りでリア周りは汚れるものだが、トラブルフリーの方が絶対に良い。
グリスアップ作業時に大切なことは、作業前に必ず試運転に出掛け、チェーンやスプロケットを暖機=温めておくことである。この作業を「やるorやらない」では、グリスの浸透力に大きな違いが出るのだ。大切な愛車のコンディションをさらに良くするためにも、チェーンの汚れを洗浄し、正しい方法でグリスアップを実践しよう。
作業手順を見てみよう!
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