掲載日:2010年11月16日 バイク基本整備のイロハ › バイク基本整備実践
古いチェーンをカットしたら、続いて新しいスプロケットへの交換作業を行ないます。スプロケット組み付け時には安全のため、適切な緩み防止処理を行なうのが大切です。また、スプロケットハブボルトのコンディションにも気を配りましょう。
チェーン交換時は、スプロケットも同時交換が基本!!
シールチェーンのカットを行なったら、新品チェーンを車体に組付ける前に前後のスプロケット交換作業を行います。チェーンが寿命を迎え、交換する必要がある時には、チェーンだけでなくスプロケットの磨耗が進んでいる例が多く見られます。スプロケットの山が磨耗により尖ってきている場合、チェーンのみを交換しても駆動伝達力が低下したり、チェーン伸びの進行が早まることが考えられます。また、スプロケットが偏磨耗して綺麗な円形ではなく、楕円状に磨耗が進行した場合、チェーンが張る位置と緩む位置が混在する、いわゆる張りムラが起こっていることも考えられます。そのため、チェーン交換時には、前後のスプロケットと同時交換が望ましいのです。
スプロケットを取り外す時には、事前に車体装着状態で組付けナットを緩めておくと作業の進行がスムーズでしょう。また、組み付け時は、緩み防止措置を施す事が大切です。走行中にスプロケットが外れると、大変危険なのは、言うまでもありません。そのため、純正ではスプロケットを固定するナットにロックナットを使用したり、緩み止めの爪付きプレートを使用し、時にはネジロックを併用していることもあります。交換時には、これら純正で採用されている緩み防止処理と同様の処理を施す事が肝心なのです。特に緩み防止のためのプレートは、一度爪を起こしてしまうと再使用は出来ないので、愛車のスプロケットの組み付け方を確認し、パーツを準備してからでないと作業を行うことができません。
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