掲載日:2010年11月09日 バイク基本整備のイロハ › バイク基本整備実践
キャブレターメンテナンスは、バイクいじりファンにとってひとつの鬼門である。単純な分解作業ひとつとっても「使える工具」があるか否かによって、その作業効率、そして仕上がりには差が出てしまうものなのだ。
小さな部品だからこそ専用工具。これが紛失回避の近道
バイクでも工具でもそうだが、モノ作りにおいて大切なのはテーマだ。できそうだから「作った」ではなく“こういう提案をしたい”という明確なテーマがはっきり見える商品は、ユーザーにとって使いやすいメンテナンスツールとなることがある。
ここに紹介するメンテナンスツールには、それぞれのテーマがはっきり見えているものが多い。新旧モデルを問わず、バイクメンテナンスに必要不可欠かつ触れる機会が多いのがキャブメンテナンス工具だが、ここに紹介する商品は、まさにテーマありきと納得させられる出来栄えだ。
見かけは小ぶりだが秀逸なのがOリングピックアップツールである。その名前の通り、キャブレターのパイロットスクリューに用いられるような「小さなOリング」を確実にキャッチするための単機能ツールだが、その能力はスバラシイのひと言に尽きる。これまでピックツールを流用してイライラしながら突っついていたのがウソのように、苦もなく吊り上げることができるし、無理してOリングにダメージを与えてしまうことも少ない。細い軸の先端に付くカギ型のフックは控えめで、細かな造作が多いキャブにジャストフィットするのだ。
コンプレッサーのホースにつなげば、一定流量のエアを出し続けることができるポケットブローガンも、繊細なパーツを扱うキャブメンテにおいてはありがたいツールだ。トリガーを握るといきなり高圧縮エアが噴出するピストルグリップのブローガンよりも、間違いなく使いやすい。
ただのロングシャンク(長軸)ヘキサゴンかと思わせるTタイプレンチも、実はカワサキ車のフロートチャンバーのドレンボルトを緩めるために開発されたものだという。どの商品も見た目の派手さはないが、テーマ選定のうまさと商品力の確かさは、ユーザーに伝わるに違いない。これらのツールはツールカンパニーストレートが取り扱っている商品である。
キャブメンテナンスが楽しくなるツール
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