掲載日:2009年06月08日 バイク用品インプレッション
数あるバイク用品の中でも、ヘルメットと共にこだわりたいのはライディンググローブ。暑い時期には「素手でいいじゃん」、無精者からは「軍手でも良くない?」などと言われてしまうこともあるが、バイクを楽しく安全に乗るためには欠かせない重要アイテムだ。グローブをすることにより手や指が守られるのはもちろん、汗で滑ったりすることがなくなるため、より繊細で正確なコントロールが可能になる。だからこそ、いつもグローブは試着を重ね、自分にぴったりとあったモノを選ぶよう心がけている。
今回紹介するRSタイチ「GP EVOレーシンググローブ」は、こだわって選びたいグローブの中でも、最上級に位置するフラッグシップモデルだ。「レーシング」と名前が付くと、街中では使いにくいような印象があったり、性能が過剰すぎると思われるかもしれないが、極限を競うレースというステージで鍛えられたクオリティは、ストリートでも十分に魅力を楽しめる。
カウレザーとカンガルーレザー、合皮の3種類を組み合わせたグローブは、一般的なレザーグローブと比べてもフィット感が良い。大きなプロテクターが目立つが、装着して10分も走ればまったく気にならなくなり、まるで薄いレザーグローブのように感じてくるほど。各部がフローティング構造になっているためスロットル操作を妨げることもなく、むしろ普段使っているショートグローブ以上に操作性が良いことには驚かされた。また、見た目以上に快適度も高い。指の股部分にパンチングレザーが採用されているほか、ナックル部のプロテクターがベンチレーションを兼ねているため、走行中は暑さをほとんど感じない。実際に装着して都内一般道から首都高速まで走行したが、操作性・快適性ともにレーシングスペックの実力を改めて感じさせられた。唯一料金所では着脱が少し面倒だったが、この操作感と快適性はそれを十分帳消しにしてくれる。グローブにこだわるなら、究極のストリート用装備として、レーシングモデルを選択すると言うのは「有り」な選択肢だ。
甲革にはRSタイチ独自のスプリットアーマーを採用。フローティング構造で高いプロテクション性能と、優れた操作性、装着感を両立している
英国ノックス社のグローブプロテクションシステムを採用。転倒時にレザーグローブの摩擦力を減少させて衝撃を緩和し、手首付近の骨を保護。
手首を保護するフォームパッドはフローティング構造を採用。角度のきついセパレートハンドルで全開にしても、アクションを妨げない。
ナックルガード部分にはベンチレーションが備えられており、走行中積極的にフレッシュエアを取り込むため、見た目以上に涼しい。
複数の素材をうまく組み合わせているため、最初から柔らかくフィット感良好。グッと握りこんでも樹脂部品の存在を感じさせない。
まっすぐに固定すると手首がきついというライダーを考慮して、リストクロージャーは斜め止め可能。より動きの自由度が高まる。
レースシーンからのフィードバッグをもとに、人間工学を活用して設計されたレーシンググローブ。
高いプロテクション性能と抜群の操作性を両立している。
価格/26,250円
問合せ先/RSタイチ
愛車を売却して乗換しませんか?
2つの売却方法から選択可能!