掲載日:2017年09月27日 バイク用品インプレッション
撮影・文/佐賀山敏行
バイクは自立できないが故に、ライダーが跨ってはじめて完成形となる……というのはよく言われる話。だからこそ、多くのライダーは愛車に合わせたウェアやギアを身につけて、バイクとの一体感を高めるのだが、なかでも悩ましいのがヘルメットだ。とくにクラシカルなモデルのオーナーは、時代考証に合ったヘルメットをチョイスしたいと思いつつも、安全性もしっかりと確保したいと考えるだろう。そこで選ばれるのが、シンプルなスモールジェットヘルメットである。
BUCOやSHMが人気だが、ここでオススメしたいのは、GREASER HELMETがリリースする「CHECKER」である。
イメージしたのは1950年代のホットロッダーで、ブラックをベースにスピード感溢れるスキャロップが描かれる。さらにその中には商品名の由来でもあるブラック×イエローの「チェッカー模様」を配置。スピードとストリートという当時の不良たちのスタイルを、懐古主義とは異なる、現代風のアプローチでみごとに表現しているのだ。
シンプル故にグラフィック以外に見どころが少ないと思われがちなスモールジェットだが、「CHECKER」は細部にまでこだわりが見られ、オーナーの所有欲を十分に満たしてくれる。たとえば、ストラップカバーとゴーグルストラップはもちろんのこと、イヤーパッドにも本革を採用。さらにストラップカバーとゴーグルストラップには「GREASER」ロゴが箔押しされ、天パッドにもロゴがデザインされている。
サイズはS(55~56cm)からL(59~60cm)までの3サイズ設定で、コンパクトな帽体は全サイズ共通。当然ながら新SG規格をクリアし、全排気量で使用可能だ。
安全性をしっかりクリアしつつも、古き良きモーターサイクル黎明期を思わせる。それでいて、じつはオリジナリティーをしっかりと追求したグラフィックは、ビンテージモデルから最新のスポーツヘリテイジまで、跨るマシンを選ばないはず。バイクだけでなく、「自身」にもこだわるライダーに身につけてほしい逸品だ。
帽体は小さいながらも、新SG規格をクリア。全排気量で使用できる。ライダーのシルエットはどうしても頭が大きくなりがちだが、これならスタイリッシュにバイクに乗ることができるはずだ。
ストラップカバーとゴーグルストラップだけでなく、イヤーパッドにも本革を採用。ヘルメットに高級感を与え、オーナーの所有欲をおおいに満たしてくれる。
天パッドには「GREASER」ロゴをデザイン。被ってしまえば見えないところだが、こういう箇所にもしっかりとデザインが施されているのは嬉しい限りである。
本革製ゴールグルストラップには「GREASER」ロゴが箔押しされている。ちなみにストラップカバーにも同様に箔押しがあり、じつに贅沢な仕様となっているのだ。
顎下で意外と存在感を発揮していまうのがメインストラップなのだが、なんと「CHECKER」では特注品を使用。センターステッチが、顎下のアクセントとなっている。
当時のアメリカ製ヘルメットを思わせる取扱説明書も注目したいポイントだ。ビンテージヘルメットかのような微妙な風合いが、オーナーの気持ちを盛り上げてくれるに違いない。
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