J-TRIP はじめてスタンド

掲載日:2013年02月28日 バイク用品インプレッション    

撮影・文/山下 剛

バイク用品インプレッション

メンテナンスに便利な
ビギナーにも安心のリア用スタンド

センタースタンドが標準装備されているならまったく必要ないが、サイドスタンドしか装備していないバイクのオーナーなら、ぜひ揃えておきたいギアのひとつがメンテナンス用スタンドだ。とくに大型バイクの場合、洗車をはじめとしてチェーンの清掃や注油、ブレーキキャリパーの清掃やパッド交換時に、これがあるとないとでは作業効率が大幅に違う。チェーンメンテにおいては必要不可欠といってもいいくらいだ。

しかしメンテスタンドの欠点が、ひとりではかけるのが難しいという点だ。バイクを直立させた状態を片手で維持しなければならないため、とくに重量車に慣れていないときにはバイクを倒してしまう危険がある。

そんな不安と欠点を解消するのが、J-TRIP製メンテスタンドだ。定評のある同社製ショートスタンドに「はじめて受けセット」を組み合わせたこのスタンドは、貫通型リアアクスルシャフトを持つバイクに対応する。

その仕組みはいたって簡単。まず車体が動かないよう、ブレーキレバーをゴムなどで固定する。そしてアクスルシャフトに専用シャフトを通して、スタンドと車両を一体化。両手を使って車体を支えることができるため、安全かつ簡単にリフトアップできるというものだ。実際にやってみると、スタンドの支点がリアアクスルとなるためかバランスがよく、力を入れずともリフトアップできる。試しに女性にやってもらったのだが、難なくリフトアップさせられた。

ただひとつの欠点が、ホイールの脱着ができないという点。しかしこれは販売元もウェブサイトに記載しているが、リフトアップに不安のあるユーザーがホイールを外して作業を行う機会はかなり少ないこと、ホイール脱着作業が必要になったら「はじめて受けセット」ではなく、別売のVフックやLフックに換装することで対応できる。いわば、ステップアップ可能なメンテスタンドなのだ。

洗車、チェーンメンテ、リアブレーキメンテといった作業において、はじめて受けセットの恩恵はかなり大きい。リアアクスルシャフトが貫通式、なおかつセンタースタンドがないバイクのオーナーは、一考の価値あるメンテスタンドだ。

J-TRIP はじめてスタンド Detail Check!!

スタンドを支えるのはダブルホイール仕様のキャスター×2。つまり4輪構造なのでリフトアップ時にしっかりと安定する。コツはスタンドをバイクに潜り込ませるようにリフトアップすることだ。

しっかりとしたダブルキャスター

スタンドを支えるのはダブルホイール仕様のキャスター×2。つまり4輪構造なのでリフトアップ時にしっかりと安定する。コツはスタンドをバイクに潜り込ませるようにリフトアップすることだ。

コンパクトな設計のショートスタンドは、持ち運びも楽だし、収納場所にも事欠かない。また2本のフレーム構造は強度も高く、大型バイクの重量にも負けない。扱いやすさを第一に考えた設計だ。

2本構造で安定感バツグン

コンパクトな設計のショートスタンドは、持ち運びも楽だし、収納場所にも事欠かない。また2本のフレーム構造は強度も高く、大型バイクの重量にも負けない。扱いやすさを第一に考えた設計だ。

車両の大きさに合わせて、3段階で高さ調節が可能。調節には工具は不要で、手になじむ大型ノブ付きボルトで締めるだけと簡単。車両を買い換えても対応できるので、長く愛用できるのが嬉しい。

高さ調節は3段階

車両の大きさに合わせて、3段階で高さ調節が可能。調節には工具は不要で、手になじむ大型ノブ付きボルトで締めるだけと簡単。車両を買い換えても対応できるので、長く愛用できるのが嬉しい。

スタンドの受け部分はスライド式になっており、スイングアーム幅に合わせて無断階調節が可能。こちらもやはり大型ノブ付きボルトで、カンタンに調整できる。セカンドバイクにも安心して使える。

スタンド幅の調節もカンタン

スタンドの受け部分はスライド式になっており、スイングアーム幅に合わせて無断階調節が可能。こちらもやはり大型ノブ付きボルトで、カンタンに調整できる。セカンドバイクにも安心して使える。

フック部分は、今回紹介した「はじめて受けセット」の他に、フックボルト装着車両専用「V字受け」、ほぼどんな車両でも対応できる「L字受け」の3種類があり、車両に合わせてセレクトできる。

アタッチメント交換で対応拡張

フック部分は、今回紹介した「はじめて受けセット」の他に、フックボルト装着車両専用「V字受け」、ほぼどんな車両でも対応できる「L字受け」の3種類があり、車両に合わせてセレクトできる。

「はじめて受けセット」を装着した様子。このシャフトを、貫通式アクスルシャフトに通すことで、車両とスタンドが一体化。両手を使いリフトアップできるため、転倒の不安がないというわけだ。

転倒の不安をなくすシャフト

「はじめて受けセット」を装着した様子。このシャフトを、貫通式アクスルシャフトに通すことで、車両とスタンドが一体化。両手を使いリフトアップできるため、転倒の不安がないというわけだ。

J-TRIP はじめてスタンド

価格/1万5,225円(税込)

問い合わせ先/J-TRIP

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