掲載日:2012年12月14日 バイク用品インプレッション
撮影・文/野岸 泰之
ツーリングの際はもちろん、通勤・通学時にも便利なのがハードケースだ。最近では装着するライダーも増えてきた感があるが、まだまだ価格が高かったり、装着が面倒などの理由で様子見をしている人も多いだろう。今回紹介するworld walkのフォーカラーズレンズリアボックス43リッターは、そんなケースの導入を迷っている人にぜひ検討してもらいたい商品だ。
これは長年原付のカスタムパーツ開発を行ってきたバイクショップ「Hunter」との共同開発商品で、抜群のコストパフォーマンスを誇っている。しかしこの商品の魅力はもちろん価格だけではない。まずは、丈夫さが挙げられる。メーカーのHPにある動画を見ればわかるが、柔軟性と強度を両立させた素材を使用しているため、大人の男性が乗って踏みつけても割れないし、壊れないというタフさを実現している。一時的にペコッとへこんでもすぐに元に戻るという柔軟性は、万一転倒しても割れるリスクが少ないため、ハードケースに求められる性能としては重要なポイントといえる。
もう一つの大きな特徴は、この商品の名前の由来となっているもので、標準装備の赤いレンズのほかに3色のスペアレンズが付属していることだ。ネジを外すことで簡単に交換ができるスペアレンズは、クリア、スモーク、ライトブルーが用意され、好みや気分によって付け替えることができるのだ。3つのパーツに分かれたレンズパネルはボックスの外見のかなりの面積を占めているため、この色が変わると全体のイメージがガラリと変わる。オマケのような装備と思われがちだが、実際にイメージチェンジをしてみるとなかなかいいのである。遊び心のある面白い試みだと評価できる。
容量は43リッターで、帽体が小さ目のヘルメットなら、フルフェイスでもなんとか2つ入れることが可能なサイズ。買い物でも、ツーリングでも、過不足のない大きさといえる。取り付けも一度キャリアにベースを固定してしまえば、ボックス自体は簡単に脱着できる。そのベースにしても、ネジで締めるだけなので設置は容易だ。手軽に導入できるハードケースとして、十分に魅力ある商品といえるだろう。
標準装備のレッドのほかにクリア、ライトブルー、スモークの3色のレンズと下地の反射プレートが付属。ネジで簡単に付け替え可能。カラーチェンジでイメージがガラッと変わるので面白い。
ロック状態から鍵を回してアンロック状態になるとロック部のプレート自体がパカッと浮き上がるしくみ。目で見てすぐ、フタが閉まっているのか開いているのかがわかるので意外と便利だ。
ケースのアッパー部が開きすぎてしまわないよう、ケース内部の左右にはストッパーを装備している。カラーは鮮やかなオレンジで、視認しやすいし、デザイン上のアクセントにもなる。
キャリアに固定するベース部分は、固定位置が自由に選べるユニバーサルプレートになる。ナットは緩みにくいナイロンのセルフロックナットを使用。一度取り付ければケースの脱着は容易だ。
容量43リッター。SHOEIのJクルーズとJフォース III というジェットヘル2つがギリギリ入る。帽体の小さい物ならフルフェイスでも2つ入るだろう。これだけ入れば日常から旅まで余裕なはず。
このハードケースは原付を中心にカスタムパーツ開発を多く手掛けるバイクショップ「ハンター」との共同製作。ケース上部にはコラボレーションを示す特別なエンブレムが装着されている。
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