掲載日:2011年10月28日 バイク用品インプレッション
撮影・文/山下 剛
シンプソン(SIMPSON)ブランドからリリースされた11秋冬新作ジャケットから紹介するのは、シンプルかつ大胆なルックスが目を引くテキスタイルウェア「ナイロンジャケット SJ-1139」だ。
レザージャケット同様、胸元に大きく刺繍される「SIMPSON」のロゴマークはアメリカのバイクレースシーンを牽引してきた歴史を物語る、重要なアイコン。これぞアメリカといったタフ&クールなデザインだ。さらに肩や胸元に配されるワッペン、腕に刺繍される「Simpson Racing」の文字が、AMAやドラッグをはじめとするアメリカンバイクレースシーンをイメージさせ、ライダーの気分を盛り上げてくれる。身頃の両脇へ縦に配されるラインはシャープなシルエットを作り出し、超高速で駆け抜けるライダーとマシンの一体感を思わせる。
着用して感じるのは、その軽さだ。軽量かつ耐久性や防風性に優れるナイロン(IS0101)とポリエステル(600D)のハイブリッドで、素材のしなやかさと強さによって適材適所で使い分けられている。そのためライダーの動きを妨げず、ライディングポジションをとったときの違和感もない。肩部分には人工皮革のパットがあてられているのも頼もしい。腕のドットボタン、裾のベルクロによってフィット感を高められるので、高速走行時のバタつきや寒風の巻き込みを防いでくれる。
保温性と防寒性を高める中綿は、比較的少量に抑えられており、これもライダーの動きを妨げない。着用時の軽さにも貢献していることは言うまでもない。
肩、肘には樹脂プロテクターが、背中には発泡樹脂のソフトプロテクターを装備しているが、これらも体にピタリとフィットするので、ライディング時はもちろんのこと、通常着用時でも体の動きをジャマしない。もちろんすべて着脱可能だから洗濯のときも困らない。
軽さと動きやすさ。そして防寒性と安全性。これからの季節のライディングジャケットにおいてこれに勝るものはない。SJ-1139はそれをシンプルに、「余分なものはいらない」と明快に体現したジャケットだ。
肩部分にあてられた人工皮革は、ルックスのアクセントになっているだけではなく、耐久性と安全性を高めている。胸元などに配されたワッペンがアメリカンバイクレースシーンのムードを演出。
上腕部にはドットボタンによるサイズ調節機能(2段階)を備える。高速走行時のウェアのバタつきを抑え、疲労軽減につながるのはもちろんのこと、寒風の侵入も防ぐため保温性にも貢献。
脇部分はシャーリング加工されており、フリースやダウンなどをインナーとして着用する際もジャケットのフィット感を維持してくれるし、ライディング以外の行動時でも動きやすい。
身頃の内側には胸部プロテクター用のポケットを装備。安全性と防寒性をさらに高めることができる。左身頃には内ポケットも装備しており、パスケースや通行券などを収納するのに便利だ。
肩と肘には樹脂製プロテクターを内蔵。取り外し可能なので洗濯するときにも便利だし、別のプロテクターに交換することもできる。背中にはソフトタイプのプロテクターを標準装備する。
撥水加工されているので多少の雨なら安心。カラーバリエーションはブラック、レッド、ホワイト、ライムグリーンの4色がラインナップ。サイズはM、L、LL、LW、3Lの5サイズが揃う。
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