掲載日:2011年03月10日 バイク用品インプレッション
GPSナビやレーダーなど、ライダーがツーリングで使用するアイテムには、ここ数年で様々なデジタルグッズが取り入れられている。中でも近年注目を集めているアイテムが、ブルートゥースによるコミュニケーション用無線機だ。ブルートゥースとはパソコンの周辺機器などで多く使用されている通信電波の名称のこと。対応機器同士で1対1のペアリング設定をすることにより、2つの機器をワイヤレスで接続することが出来る。トランシーバーのような交互通話ではなく電話と同様の相互通話が可能。しかも免許が不要なため誰もが使用できる事から、現在では世界中のライダーに愛用されているのだ。
今回ご紹介するB+COM SB213.EVOは、従来モデルSB213をベースに更なる改良が施された進化版。最大の変更点は音質の向上とボディサイズの縮小だ。従来モデルにも搭載されたノイズキャンセルに加え、2つのマイクによる差分でノイズ領域を相殺するノイズリダクション機能、反響音を抑制するエコーキャンセル機能を搭載したオリジナルの新型チップを搭載。これにより、音質を向上させるのと同時にボディサイズを一回り小さくする事にも成功している。
また、ヘルメットへの装着の方法にも変更が加えられた。従来型ではボディ本体から伸びるクリップアームをヘルメットの淵に挟みこんでいたが、新モデルではベース部分だけをヘルメットに固定し、後から本体を装着できる。取り付けベースは従来同様のクリップタイプと、強力な粘着テープの2タイプ。またフルフェイスヘルメット用として、よりフレキシブルなワイヤーマイクも付属し、幅広い種類のヘルメットに装着可能となったのも嬉しい。
なお、1対1での相互通話が可能なブルートゥース無線機だが、複数台でのマスツーリングでは不向きと言われている。B+COMは最大3台までペアリングの設定が可能だが、ブルートゥースの性質上1対1での接続しか出来ないため、話したい相手を切り替えながらの通話となってしまうからだ。しかし、B+COMがこの春にリリースを予定している新アイテム「Station]を使えば、最大6台までの無線機を接続することが可能。B+COMの従来モデルにも対応しているが、SB213.EVOならワンタッチで接続できる専用ボタンを搭載している。
週末のツーリングがより一層楽しくなる便利なブルートゥース無線機。一度試したらクセになる、楽しいおしゃべりツーリングをぜひ一度体験してみてはいかがだろうか。
本体のユニットからはステレオスピーカーとマイクが伸びる。本体の重量は52g(バッテリー含む)。従来モデルより一回りコンパクトになったことで、見た目だけでなく装着時の空気抵抗も軽減。
ヘルメットに固定されたベースプレートに、本体をはめ込むだけ。ベースプレートはヘルメットの淵に挟み込むクリップ式と、強力粘着テープの2タイプあるので、形状を問わず様々なヘルメットに装着が可能。
新しいデザインとなったメインボタンとボリュームコントロールは、操作性が大幅に向上。また本体の上下に2つずつ配置されたオーディオボタンや呼び出しボタンもグローブを装着したまま操作が出来る。
薄型のステレオスピーカーは40mmの大口径により低音も迫力のあるサウンド。ライダーの声はEVO専用のDデュアルマイクと3Dノイズフィルターにより、クリアで聞き取りやすい音質となって相手に届けられる。
スピーカーはヘッドホンのように耳にフィットさせるのがベスト。ヘルメットの内側にそのまま装着すると隙間が空いてしまう場合は、付属のスポンジで高さを調節することで、高音質なサウンドを堪能できる。
ソロツーリングでも音楽やナビの音声を聴きたい場合は、マイクを取り外してスピーカーのみでの使用も可能。ホコリや水が混入しないよう、専用のキャップで端子を保護することをお忘れなく。
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