カブ生活

第九回「京都のカフェカブ」

掲載日:2012年07月25日 原付漫遊記松本よしえのゆるカブdays    

え・文・写真/松本よしえ

照りつける日差しが痛いほど暑い京都で『第9回カフェカブパーティin京都』が開催されました。京阪神を中心に全国から集まったカブは320台! 祇園祭より熱く、激しく…参加者は干上がりました。

みなさま、お暑うございます! イベント当日の京都は気温34度を越え、頭がクラクラするほどの暑さでしたが、会場となる梅小路公園にはカブイスト達が次から次へとやってきて、そのすべてのカブが一台として同じではありません。会場に行儀よく整列するカブを見つめる参加者の視線も熱く、それぞれが思い描くカブのカタチを胸に、目の前のカブを吟味、鑑賞している身構えなのが感じられます。

カブは個人レベルでカスタムするのが楽しいバイク。プロショップが手がける隙のないカスタムモデルもカッコいいけれど、ホームメイドな手づくり感あふれるカブが楽しくて、圧倒的に面白いのです。たとえばわたしの場合、バイクの旅が好きなので旅カブが気になります。荷物を積みやすくするためにリアにボックスを付けたり、新たにキャリアや明るいライトを増設したりなど、実用面でも納得できるカスタムを施し、その人らしい個性がにじみ出ているカブに惹かれます。ときにはビッシリ貼られたステッカーから共通の知人の名を見つけたり、旅ルートの痕跡からオーナーさんと話が弾んだりすることもあるのです。

今回の京都では北海道の室蘭からという旅ライダーさんがいて、大きなザックには「優しく追い越してね!!」なんて書いてありました。また関東から走ってきたという元気な女子は日焼けで肌が真っ赤。でも、それが素敵な旅の勲章に見えたし、彼女の笑顔は輝いていましたっけ。ほかにもご本人は「なんにも拘りはないです」と仰りながら、息子さんのお下がりのランドセルをサイドバッグに仕立てていたり、大好きなサッカーを応援するためにジャパンブルー仕様のカブをつくった人もおりました。どなたも自分らしい主張があるから、見る側もつい感情移入してしまいます。改めて考えてみると、たくさんの人が気軽にカスタムを楽しめるのはカブならではの世界かも。さすが世界一の販売台数を誇るカブですね。

さて、今年(2012年)の後半は九州(10月8日予定)や東京(11月3日予定)でもミーティングが開催される予定。わたしも昨年は素カブでミーティングに参加したのが始まりでしたが、いまやカブ乗りの端くれだけに京都の参加車両が気になっちゃって! やはり自らハマってこそだと思います。頭のなかは「あーだこーだ」と妄想でいっぱいになった一日でした。最後にみなさま、いよいよ夏本番! 厳しい暑さが続きますので、どうか熱中症には気をつけてくださいね。

※カフェカブ運営事務局のページはコチラから

■原付RIDE編集部からのお知らせ!

2012年8月19日(日)の「バイクの日」に東京・青山で開催される 『バイクの日スマイル・オン2012』(主催/一般社団法人 日本自動車工業会・NMCA日本二輪車協会)で、松本よしえさんがフォーラムやアートコンテストに登場します。

なお、このイベントで表彰が行われる予定の 「バイクの日」アートコンテスト ですが、このコンテストで園児までの部を対象とした「ぬりえ」の下絵は、松本よしえさんが手掛けています。作品応募は8月3日(金)まで、イベントチェックだけでなく、ぜひアートコンテストにも参加してみてはいかがでしょうか。

午前11時を過ぎる頃には気温はどんどん上がり、人間も茹だってます! 誰かが「生ビール…」と唸っていたけど、帰宅後の一杯はさぞ美味しいことでしょう。ステージ上に見える「Cafe Cub Party」のロゴデザインが眩しいです

上段左、右/カブの顔も楽しく個性的にカスタム。下段左/まるで葛籠のようなリアボックス! このカブはすべてが和テイストでした。下段右/息子さんのランドセルをサイドバッグに。会場は京都駅至近の公園だけに地元のオバちゃんも興味深そうに眺めていきます。こんな平和なミーティングは自分のカブと一緒に参加するのが楽しいです

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