掲載日:2018年03月29日 試乗インプレ・レビュー
取材・文・写真/野岸“ねぎ”泰之
トップブリッジ下にセットされる本格的なセパレートハンドルを採用。切れ角は35度、最小回転半径は2.6mとなっている。ちなみにGSX-S125の切れ角は40度、最小回転半径は2.3mだ。ライディングポジションはかなり前傾となる。
バックミラーはアッパーカウルにマウントされる。使用しない時は写真のように前方にステーごと折り畳むことができるので、狭い駐輪場などでも重宝する。
メインキーのシリンダーはタンク前方に設置され、スクーターによくあるイタズラ防止用のシャッターが装備されている。シャッターロックはワンタッチ。解除する時はキーとは別体の棒状のパーツを右の穴に差し込むだけでOK。
ヘッドライトとその左右にあるポジションランプにはLEDを採用。ロービーム時には上半分が点灯し、ハイビームにするとそれにプラスして下半分が点灯するという、縦型2灯方式となっている。
エンジン脇、カウルのサイド部分にはスリットが設けられている。エンジン近くにこもった熱気の排出や整流効果も考慮されているのかもしれない。
シートはライダー用とパッセンジャー用が完全に独立した形状だ。ライダー用の座面は広く、ある程度のクッション性も確保されている。
フル液晶のメーターはスピード表示が大きく見やすい。バー状のタコメーターや時計、燃料計のほか、ギアポジションや平均燃費、デュアルトリップなども表示可能な多機能タイプとなっている。
メーターの液晶パネル左右には各種警告灯やインジケーターが設置されている。白く光っているのはエンジンRPMインジケーター。任意の回転数をセットでき、その回転数になるとインジケーターが点灯するので、好みのシフトタイミングなどに設定すると便利だ。
角型のフレームに見えるが、これは樹脂製のカバー。実際にはスチール製のパイプフレームで、最適なねじり剛性と軽さを兼ね備えたものとなっている。
フロントのタイヤサイズは90/80-17M/C 46S。ペタルタイプのブレーキディスクを採用し、ディスク径は290mmと大型になっている。ABSを標準装備しており、パニックブレーキ時の安心感は高い。
2つの排気口を持ち、それぞれの直径が異なるデュアルテールエンドマフラーを採用。跳ね上がった外観もスポーティだが、排気音もかなり太く、迫力のあるものだ。
125ccクラスとは思えない、大型ラジエーターを装備する。当然冷却効率にも優れており、サーキットなどのスポーツ走行においても威力を発揮することだろう。
パッセンジャーシートの下に収納されている車載工具。プラグレンチのほか、ドライバーや2本のヘキサゴンレンチを備えている。緊急用とはいえ、これだけあればやはり心強い。
左グリップにはヘッドライトの上下を切り替えるディマースイッチのほか、パッシングスイッチを備える。他車への意思を伝える手段を備えているのはありがたい。
リアタイヤのサイズは130/70-17M/C 62S。タイヤは前後ともにダンロップのD102を履く。リアブレーキのディスク径は187mmで、コントロール性や制動力も良好だ。
ロングリアフェンダーを採用したリアビュー。テールランプ、ウインカーともに通常のバルブタイプで、ナンバープレートランプのみLEDを採用している。
車体の下をのぞき込むと、リンク式モノショックリアサスペンションを確認できる。調整機構こそないものの、高い路面追従性を誇る本格的な装備だ。
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