

掲載日:2016年12月08日 試乗インプレ・レビュー
取材・文/佐川 健太郎 写真・動画/山家 健一 衣装協力/HYOD
ベスパのツーリングモデルであるGTSシリーズと比べると、「プリマベーラ125ABS」はひと回り小さなボディサイズにエレガントな雰囲気を纏った、お洒落なコミュートモデルである。2016年型の最新モデルでは、空冷4ストローク単気筒SOHC 3バルブ125ccのレイアウトはそのままに、最新型の「i-get」エンジンに刷新されて最高出力は1psアップの10.6psに向上。トランスミッションやスターターモーター、排気系のリニューアルによって燃費と静粛性も改善されている。
足回りも見直され、前後輪が従来の11インチから12インチに大径化。フロント側にはABSが装備された。また、シート下にヘルメットなどを収納できる16.6リットルのラゲッジスペースを確保。また、新たに電動式のシートオープナーボタンや、グローブボックス内にはUSB電源ポートも装備。モバイル端末や電熱グッズにも対応しており、利便性が高まった。他にもユーティリティも含めて各部がアップグレードされている。
プリマベーラはイタリア語で「春」を意味するらしいが、なんと美しい響きだろう。それがスクーターの王道であるベスパの製品であることに特別な価値を感じてしまう。ミーハーかもしれないが、ブランドの力とはそういうものだ。柔らかな曲線で構成されたボディは、どこから見ても隙のないデザインとなっており、イタリアに本拠地を構えるベスパならでは。陽光に輝く濃紺のボディとタンカラーのシートの組み合わせが醸し出す上品さに大人の色気を感じる。
愛車を売却して乗換しませんか?
2つの売却方法から選択可能!