

掲載日:2014年10月17日 試乗インプレ・レビュー
取材・写真・文/野岸“ねぎ”泰之
スクーター大国の台湾で高い人気を誇っているのがKYMCOブランド。そのKYMCOがリリースした、ラグジュアリーでスポーティなロードスポーツが、K-XCT125だ。原付2種にしてはかなり大柄なマシンだが、果たしてその実力はいかに? 走りや乗り心地はもちろん、装備なども含めて、気になるポイントをチェックしてみた。なお、今回借りた試乗車は欧州仕様車のため、スイッチ類などが日本仕様とは一部異なっている。
K-XCT125のボディは大柄で、125ccとは思えないほどの迫力がある。それもそのはず、排気量が300ccのK-XCT300と車体サイズは全く同じなのだ。そのルックスは、スポーティを通り越して戦闘的、とさえ思える。シュッと吊り上がった野生動物のような鋭い目つきのヘッドライトや、ツノのようにピンとエッジを立たせたスクリーン、スポーツカーをイメージしたというフロントカウルサイド部に設けられたエアアウトレット風のデザインなど……「こいつはかなり走りそう!」というイメージを押し出している印象だ。
シートに座ると目を引くのが、二眼風のデザインを持つメーター。大きく表示されるスピードのほか、バーグラフで表示されるタコメーターや燃料計、水温計、時計などを備えたマルチファンクションタイプとなっている。赤いピンストライプで彩られたデザインや、1万回転まで刻まれたタコメーターなど、こちらもスポーティな雰囲気を盛り上げるのに一役買っている。また、コントラストの高い液晶を採用し、昼間の視認性にも優れているのは安全面から見ても好ましい。
左サイドのハンドル下には小さなふた付きポケットがあり、収納力はそれほど高くないが、内部にDCソケットを装備している。他にもLEDランプを装備したシート下トランクやコンビニフックなどを備え、スクーターとしてのユーティリティは十分に満たしている。
ところで、主にヨーロッパ向けということもあるのか、このマシンのシート高は810mmと、原付2種のスクーターとしてはかなり高い部類に入る。座った感じも腰高な印象があるが、これが走りにどう影響してくるのだろうか。後半では気になる走りをチェックしてみよう。
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