ホンダ PCX(2014)
ホンダ PCX(2014)

ホンダ PCX(2014) – すべての灯火にLEDを採用、燃料タンク容量もアップ

掲載日:2014年06月10日 試乗インプレ・レビュー    

取材・写真・文/野岸“ねぎ”泰之

ホンダ PCX(2014)の試乗インプレッション

ホンダ PCX(2014)の画像

14インチの安定性は変わらず
常用域での力強さが増した走り

PCXは前後14インチタイヤを採用しているので、同じホンダのリード125などに比べて大柄で、その分ゆったりとしたポジションとなる。混雑する都会での細かい取り回しなどは若干気を遣うものの、250ccクラスのスクーターに比べればかなり軽快で、慣れれば全く気にならない。むしろ大径ホイールの採用による走行安定性とワンランク上の車格が、通勤通学時などにも疲れ知らずの余裕をもたらしてくれるはずだ。

ホンダ PCX(2014)の画像

前モデルに比べ、装備の変更などで車両重量は2kgアップしているが、より低回転で最大トルクを発揮させるよう変更されたエンジン特性もあってか、足が鈍った印象はない。むしろ、40km/h付近でもたついていた感のあった加速の谷間がほぼ解消され、常用域でのストレスがなくなった。ガツンとくるパンチはないが、いつの間にか流れをリードする速さを持った吹け上がりのスムーズさは健在だ。相変わらず停止と再始動のタイミングや振動のなさが優秀なアイドリングストップ機構には、バッテリー電圧が下がるとアイドリングストップをオフにする機能が新たに組み込まれた。

ホンダ PCX(2014)の画像

ライディングポジションとコーナーリングの素直さも変わらず、初めて乗った瞬間から誰もが思った通りに乗りこなせる安心感がある。それに加えて、シート途中のバックレストがなくなり一体式になったことで、ライディング時の体の自由度が高まった。LED化されたヘッドライトは光の色が白く、一見すると暗いと誤解されがちだが、トンネル内で確認した限りではハロゲンに比べて光量は同等の印象で、被視認性にも問題はない。

ホンダ PCX(2014)の画像

PCXは日常の足としての使い勝手の良さのほかに、ツーリングマシンとしても優秀だ。もともと段差に強い14インチホイールの採用など、快適な乗り心地には定評があったが、今回燃料タンク容量が2.1Lもアップしたことで、ツーリング時にもますます頼もしく、快適な相棒になるはずだ。

ホンダ PCX(2014)の詳細写真は次ページにて

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