ホンダ Dio110
ホンダ Dio110

ホンダ Dio110 – 走りも価格もちょうどいいスクーター

掲載日:2011年08月30日 試乗インプレ・レビュー    

写真/河合宏介  取材・文/野呂瀬悦史

ホンダ Dio110の試乗インプレッション

ホンダ Dio110の画像

「ちょっと遠出しようかな」と思わせる
とにかく快適なライディングフィール

気になるDio110の走りは「スムーズ」という言葉に集約される。原付バイクにとって最大の武器であるゼロスタート加速は緩やかだが、乗り方次第で交通の流れをリードすることは可能だ。一方、中間加速は頼もしさを感じるほどの伸びがある。時速60~80キロ周辺は、ストレスを感じることなくスピードが上乗せされていく。こうした「出せるときにしっかり出せる」という性能は、ライダーの気持ちに余裕を与えてくれるだろう。

ホンダ Dio110の画像

コンビブレーキと14インチタイヤの相乗効果による走りの安定性は実に見事。直進性の高さはもちろん、車道と側溝の段差部分などの少々荒れた路面を走っても、ハンドルが不用意にブレることがない。さらに、ブレーキング時はコンビブレーキの活躍により減速がスムーズになるだけでなく、前傾する身体を腕で支えるような動作も不用で、信号毎に疲れが蓄積される感覚は皆無だ。

ホンダ Dio110の画像

気になったのはコーナーでの「立ち」の強さだ。従来のスクーターよりも曲げるための入力操作をしっかりする必要がある。ただ、決して曲がらないわけではなく、一度、旋回運動に入れば、抜群の安定感で曲がってくれるのだ。自転車のハンドルを切るように右へ左へと曲がっていた従来のスクーターとは異なり、しっかりとしたライダーの操作に応える実力をもったマシンといえるだろう。疲れにくく十分な安定性と快適性を兼ね備え、休日に「散歩気分で遠出してみようかな」と思えるスクーターがDio110だと感じた。

ホンダ Dio110の詳細写真は次ページにて

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