
掲載日:2009年06月10日 試乗インプレ・レビュー
構成/バイクブロス・マガジンズ編集部
リード110は、日常での使いやすさを重視したスクーターです。詳しくは別コーナーで解説しますが、原付2種クラス最大となる35リットルのシート下収納 スペースやキーロック付フロント収納、タンデムグリップを兼ねた大型キャリアなど、オプションパーツを必要としないほど積載性に優れています。特にシート下収納スペースは大きく、ジェットヘルメットなら2個収納することが可能。縦の長さも70cm以上あるので、長尺物でも納められます。メーカーオプションでリアボックスが設定されているので、もっと荷物を積みたい場合にも対応。シートは肉厚で座り心地の良いものを採用しており、タンデムライダー側の座面も広く、2名乗車時も窮屈さを感じることは少ないでしょう。ステップも収納式なので、お互いの足が接触しにくくなっています。また、燃料タンクは6.5リットルと大型で、実燃費でリッターあたり25km前後走ることを考慮すると、頻繁な給油が必要ないのも良いところです。
実際の走行についても、リード110はなかなか優秀。車体が大柄なため信号スタートのダッシュは穏やかですが、中速域からのスムーズな加速は気持ち良く、特に常用域である時速60km前後で最もパワーが出ているため、とても扱いやすいエンジン特性になっています。これは特に長距離を走る際に有効で、振動の少ないエンジンとあいまってライダーの疲労を軽減してくれます。今回のインプレッションではノンストップで60kmほどを走行してみましたが、一般的な原付スクーターのような疲労感はありませんでした。サスペンションの完成度の高さも忘れてはいけない注目のポイント。初めて乗ったとき「少し硬すぎるのでは?」と思いましたが、実際に走ってみると路面の凹凸による底着きが少なく、柔らかすぎてフワフワすることがないため、直進安定性も高まっています。ブレーキはこのクラスのスクーターでは定番となるフロントディスクブレーキとリアドラムブレーキの組み合わせですが、制動力、コントロール性ともに十分なもの。また、リアブレーキをかけるだけで前輪にもほどよく制動力を配分する「コンビブレーキ」も標準装備されています。乗り心地の良さや落ち着いたライディングフィール、そして日常での使いやすさを求める方にとって、リード110は最適な選択肢のひとつと言えるでしょう。
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