ヤマハ ジョグZR

ヤマハ ジョグZR – 誰でも乗れる優しさと内側に秘めたスポーツ性能

掲載日:2009年05月24日 試乗インプレ・レビュー    

構成/バイクブロス・マガジンズ編集部

スポーティな乗り味が魅力の
ハイスペック・スクーター

原付スクーターと言うと、どうしても実用的なイメージが強いのですが、じつはスポーティなバージョンもラインナップされています。ヤマハの「ジョグZR」はその代表的車種で、歴代ジョグシリーズをベースに高性能なサスペンションやブレーキを採用し、スクーターならではの「走る楽しさ」を追求してきました。このジョグZRはスクーターレースにおいても人気の高いモデルで、走行性能の高さには定評があります。もちろん、シート下収納やオートマチックミッションなど、快適性能はベースモデル同様。毎日の足として便利に使えて、なおかつスポーツライディングを楽しめるマルチなスクーター、それがジョグZRなのです。国内メーカー製原付スクーターの中で最もスポーティなモデルを、徹底的にインプレッションします!

ヤマハ ジョグZRの特徴

ヤマハ ジョグZRの画像

誰でも乗れる優しさと
内側に秘めたスポーツ性能

ジョグZRは現在発売されているジョグをベースとしたモデルですが、スポーティバージョンということもあり、外見から大きく異なります。スタイリッ シュで軽量なアルミダイキャストホイール、リザーバータンク付リアサスペンション、フロントディスクブレーキなどを採用。また、スポーティな雰囲気を盛り 上げる装備として、大型リアスポイラー、専用のメーターパネルとエンブレム、ブルーリフレクターのヘッドライト、クリアウインカー、レッドステッチのシー トがおごられています。走行面以外での装備ですが、こちらも充実。ベースモデルと違いリアキャリアは装着されていませんが、Lサイズのヘルメットが入るシート下収納やフロントポケット、2ヵ所のコンビニフックは共通。スポーティなルックスと性能を実現しながら、日常での使い勝手にも不便はありません。ジョグZRとベースモデルとの価格差はおおよそ4万円弱となりますが、装備の充実度を考えればお得な価格設定と言えます。

さて、実際の走行ですが、ベースとなったジョグ同様に初速から軽快なフットワークで、スピードの伸び方もスムーズ。アクセルに対するレスポンスも良好で、右手の入力に応じたパワーを供給してくれます。最高出力は3.1kW(4.2PS)となりますが、今回のインプレッションでは特に不満を感じませんでした。これを受け止める足回りですが、こちらはベースモデルよりも明らかにハイパフォーマンス。サスペンション性能に余裕があるため、原付スクーターでありがちな底付感もなく、コーナーでも荷重をしっかりと受け止めてくれます。特にブレーキ性能は秀逸で、ドラム式とは比較にならない制動力とコントロール性を発揮。リリースの感覚もわかりやすいため、スポーティなライディングを存分に楽しめます。また、足回りが良いので安定しており、舗装があまり良くない道でも安心感があります。性能自体は全体的にまだ余裕を感じるほどなので、市販されているカスタムパーツを上手く使いこなせば、さらに走りを楽しめるはず。自分好みの乗り味を追求して、手を入れていくという楽しみ方も面白いかもしれません。ジョグZRは、快適・便利な原付スクーターに、エキサイティングな走行性能を上手くミックスしたモデルと言えるでしょう。

ヤマハ ジョグZRの詳細写真は次ページにて

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