掲載日:2019年04月25日 試乗インプレ・レビュー
取材・文・写真/小松 男
スズキ独自の先進技術であるSEP(SUZUKI Eco Performance)エンジンを搭載するアドレスV50。排気音も静かで閑静な住宅街などでの使用も問題なさそうだ。
セルスタート以外にキックスターターも標準で装備されている。インジェクションを使用しているので、キック一発で簡単に始動(バッテリーの残量には左右される可能性あり)。CVTのセッティングも実用的だ。
フューエルインジェクションの不調やバッテリーの電圧低下を知らせる、インジケーター付の見やすいメーターパネルと、燃料残量が確認しやすいアナログ式の燃料計を採用している。
ハンドル下には大型サイズのストッパー付きカバンホルダーを装備。ちょっとした荷物をぶら下げるのに便利。さらには500mlのペットボトルも余裕で収まるフロントインナーポケットも備えている。
荷掛けフック付きのキャリアベースを装備している。荷物をゴムバンドで固定したり、トップケースを装着する使い方もでき、高い積載能力を誇る。最大積載許容重量3kg。
ヘッドライトのハイロー切り替え、ウインカー、ホーンボタンとシンプルな構成のスイッチ類。全幅は620mmとスリムで狭い場所でも駐車することができる。
前後ドラムブレーキとなっており、引き代の調整は容易。適度なパワーであることと、軽量な車体ということもあり、制動力に関して不満は無かった。原付スクーターでは一般的な10インチタイヤを採用。
ステップボードは前方まで延長され足の窮屈感がない。底面はフラットなので荷物を置くのにも便利だが、走行中何があるかわからないのであえて推奨はしない。
シャープでスポーティな印象を持つフロントマスク。実は2006年の登場時から変更されていない。ロングセラーであることの証であるとともに、飽きの来ないデザインだと言える。
原付スクーターなことを考えれば十分ともいえるが、欲を言うならばフロントフォークのストローク量がもう少し欲しかった。走行中に段差を乗り越える際、ハンドルに伝わるショックが大きく感じた
鍵穴へのいたずら及び盗難を抑止するためシャッター付きとされたキーシリンダー。シートオープン機能も備えており便利だ。配線直結による始動を抑止する「直結始動抑止回路」も装備する。
シートは厚手で座り心地が良い。座面が広いためライディングポジションの自由度が高く、幅広い体格に対応する。原付スクーターを選ぶ際、シートは意外と重要なポイントとなっている。
シート下はフルフェイスが収まる広さを持つメットインスペースが設けられており、買い物時などでも利便性が高い(大きさにより収納できないヘルメットもあり)。最大積載許容重量10kg。
給油口はシート下とされている。給油時はバイクを降りることが基本なので使い勝手的には問題なく、さらにこの位置とすることで燃料盗難の心配も軽減している。
センタースタンドを使用する際に軽くスムーズに動作できるよう、シート下にスタンドグリップが装備されている。センタースタンド掛けに自信の無い人でも容易に車体を引き上げることができる。
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