【Page2】原2ツーでこそ楽しめる狭いワインディングと舗装林道

掲載日:2010年04月05日 特集記事原付2種小旅行 ~よかんべ秩父路~    

記事提供/2009年8月1日発行 絶版バイクス4

原2ツーでこそ楽しめる狭いワインディングと舗装林道

秩父路には知られざる絶好スポットが数多くあった!!

今回、原2ツーの目的地に選んだのは、関東平野の西側に位置する奥武蔵秩父方面。秩父方面へは、荒川の清流を眺めながら国道140号から入るルートや首都圏からは国道299号から入ることもできる。また、国道140号の西側、雁坂トンネルを抜けて山梨方面から入るルートなどなど、旧街道の要所となっていた秩父路は交通の拠点でもあり、様々な観光スポットを持つことで知られているのだ。

 

平野を取り囲む周辺の山々には一種独特の風情がある。関西方面で言えば、例えば神戸や明石から西に向けての瀬戸内特有の地形は情緒満点だ。海あり、山あり、そしてグルメあり……。ビッグバイクでも原2でも、ツーリングはさぞかし楽しいことだろう。

 

関東地方の場合は、だだっ広い関東平野の「すみっこ地域」に住むライダーたちが、実に羨ましく感じてしまうことがある。ちょっと走ればワインディングを満喫でき、暑苦しい夏場の夕方には、ふらっと涼みツーに出掛けることもできる。ヒグラシ蝉の鳴き声も、これまた情緒満点だ。

 

本誌でもお馴染み、埼玉県寄居町に工房を構えるドリーム商會のスタッフたちも、気が向くままにそんな地域の利を満喫できる原2ツーを楽しんでいるそうだ。

 

ショップ代表の小島さんは、ホンダ車をメインに原2モデルの大ファンであり、特に、スーパーカブや同モデルに搭載される横型4ストミニ系エンジンモデルの大ファン。そんな小島さんと原2話で盛り上がっていたときに「近々、お客さんと一緒にツーリングに行きますが、ご一緒しませんか?」とのお誘いを頂いた。詳しくお話を聞くと、ドリーム商曾では不定期的にツーリングを計画しているらしく、おおよそ地元といえる奥武蔵秩父方面を駆け回っているそうだ。いつも同じコースを走っている訳ではなく、秩父方面は、一般の広域道路地図には載っていないような小さなワインディングや舗装林道が豊富にあるので、季節ごとにいろいろ楽しめそうなコースを設定して出掛けているそうだ。

 

起点となったのは埼玉県寄居町のドリーム商會。今回は、同ショップのスタッフ3名と地元のお客さん3名の秩父ツーリングに本誌スタッフが同行させていただいた。走行距離的には少ないのだが……

今回走ったルートの奥武蔵方面は、初めての人には絶対にわからないような狭いワインディングがひたすら続く。一瞬、迷子になった!?と思うが、さすがに地元っ子は道に詳しい。

 

春は山一面がピンク色に染まる芝桜が秩父の名物。5月6月は新緑が素晴らしく、ポピー畑も人気のスポットとなっているようだ。また、元気に駆け回ったあとに食する「ご褒美」も、これまた格別らしい!?

 

そんなお話を聞けば、
「是非ともご一緒させてください~♪」

 

ということで、今回の原2ツー企画では、ドリーム商曾スタッフとお客さんによる不定期ツーに同行させていただくことになった。本誌からはいつものように田口と栗田が参加。山道ワインディンクが多い原2ツーでは、4ストエンジンの速さ(力強さ)を思い知らされることになりました。

 

ガードレール付きの道路は、広く整備されている部類だ。とにかく今回の山道ワインディングは、舗装林道と呼ぶに相応しい自然を満喫できるルートだった。原2なら山道もなんのその。

ルートの途中にあった彩の国ふれあい牧場で休憩。時間によっては道路を横断する牛歩を待たなくてはいけないのどかな環境だ。週末にはハイカーで賑わう観光スポットらしい。

 

今回のへッポコ!?は、オイルクーラーステーへの亀裂。カタカタ音が出始めたので点検すると……。タイラップで縛ることで応急処置完了。ツーリングにタイラップは必需品だ。

原2ツーならではの光景!?といえる峠の茶屋でのガス補給。もちろんガソリンスタンドがあるわけではないので、自前の携行缶から「しょうゆちゅるちゅる」でガス給油。これも楽しい。

 

皆野寄居バイパスの寄居風布(ふっぷ)出口から15分ほどの場所に日本の名水100選にも選ばれている日本水(やまとみず)がある。タダでいただくのではなく、志納金を納めましょう。

 

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