掲載日:2017年04月10日 雑誌掲載記事ピックアップ
構成/バイクブロス・マガジンズ編集部 画像提供/ロードライダー編集部
日本国内仕様のカタナ、いわるナナハンカタナは1984年にフルモデルチェンジが施された。それが「3型カタナ」と呼ばれるGSX750S3だ。スズキ社内のデザインとなり、日本市場を強く意識したモデルとして1983年の東京モーターショーで登場した。
注目すべきは格納式のヘッドライト、いわゆるリトラクタブルライトが採用された外観だ。バイクの常時点灯が義務化されている現代では、そもそも無理なデザインといえる。なお、バイクの常時点灯は1998年に義務化になったため、それ以前のモデルである3型カタナは問題なし。当時は大型スポーツバイクとしては初の装備として話題となった。
ルックスだけでなく、フレームは角断面鋼管フレーム、リアサスはリンク式、進化型アンチノーズダイブのPDF付き径37mmフロントフォークを採用。ほかにも、対向2ポットフロントキャリパーやオイルクーラー、油圧クラッチ等の新機構を備え、車体重量もGSX750S1と比較して10キロほど軽量化されたことで走行性能も大きな進化を遂げた。しかし、前モデルのカタナのデザインと存在が大きすぎたためか、そのセンセーショナルなデビューに見合った人気を得ることができずに1985年のGSX750S4で終了となり、日本でのナナハンカタナの流れは幕を閉じることとなる。
1985年のGSX750S4。S3との違いはカラーリングの変更と燃料計の装備にとどまっている。スタイリングは現代においてもひとつも霞むことのない新しさを放っている。
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