掲載日:2023年02月08日 プロが造るカスタム
取材協力/GOTTY 取材・写真・文/ガスグラフィックス
ビッグスクーターを楽しむためのアイデアとして、カラーリングは絶対に譲れないポイントである。ベースとなるスクーターは純正色が豊富なだけに、色を換えなくてもいいのでは? と思うのは当然。しかし、愛車を自分色に染め上げることで、今まで以上に愛しい思いが沸いてくるその感覚をぜひとも味わってほしいものだ。
今回ご紹介するマグザムは、艶消し黒とピンクの色合いが絶妙なコントラストを織りなす大阪のゴッティが製作した1台となる。纏ったエアロは同店のオリジナル。そこに噂のフロント17インチ化にローダウンを追加。ハンドル、シート、マフラーといった主要パーツの変更はボルトオンだが、フレーム加工によりさりげなくロングホイールベースとし、マグザム本来のロー&ロング感をさらりと高めている車両だ。
ゴッティが手掛ける車両にしては、派手というイメージを持つユーザーも多いはず。同店を代表する歴代有名車の数々は、艶やかで煌びやかなグラフィックが描かれたスタイルが多いため、そのような印象を持つかもしれない。しかし、ゴッティではこのようなシンプルで、女子ウケも抜群な雰囲気のプロデュースも得意としている。作り方次第では厳つくなってしまう色合いを、絶妙なバランスで可愛らしく表現することで、ユーザーの満足度を高めてくれるのだ。若い世代のバイク離れが話題になってかなり時間が経過しているが、いつの時代でも10代の新しい乗り手が絶えない理由は、ゴッティのこのセンスの賜物であることは間違いない。