LML スターデラックス4S 200
LML スターデラックス4S 200

LML スターデラックス4S 200 – 造形美にあふれるクラシカルなボディ

掲載日:2012年11月20日 試乗インプレ・レビュー    

取材・文/河合宏介

LML スターデラックス4S 200の試乗インプレッション

LML スターデラックス4S 200の画像

原付サイズのボディに、200ccエンジン搭載
走ると感じる、エキセントリックな重量配分

STAR Deluxe 4S 200は、操作方法が一般的なスクーターとは少し異なる。まず、車体の右側にエンジンがあり、左側にはスペアタイヤとバッテリーがある。そのため右側だけが重く、センタースタンドを外した時に車体を右に倒してしまいそうになることがあるので気をつけて欲しい。コーナーでも、やはり重い右側の倒れ込みが急だが、しかし気になるほどではない。また、リア周りの重量がヘビーなので、なるべくシートの前側に座るのがベターだと思う。ハンドルに手を伸ばすと遠くて幅が狭く、そのうえグリップの端が下がっている。ケーブルの類いを外に見せない設計のため、配線はすべて車体の内側を通してある。その影響が集中する部分はネックだ。そのためステアリングを動かしてみると、少し抵抗があり左右均等ではない。今では珍しいキャブレター仕様なので、チョークレバーを引いてエンジンを始動する儀式がある。確かにインジェクションと比べれば始動性もレスポンスも悪いが、自分で考えて操作する楽しみがあると思う。排気音はポンポンと歯切れがよく、弾けるようなサウンドが楽しめる。その代償としてアイドリングでは振動が強く、後ろのクルマのナンバーが読めないくらいバックミラーが揺れる。しかし走り出せば、それは問題のないレベルのもである。

LML スターデラックス4S 200の画像

そ走り出したら20キロくらいですぐ2速に入れる。40キロを越えたら3速、4速に入れるのは50キロを越えてからだろう。最高速は90キロちょっとくらい。クルマの流れをリードして、高速道路以外では右側車線を堂々と走れる動力性能だと思う。そもそも回転数ではなくトルクで前へ進むエンジン特性なので、クラッチをシビアに操作する必要はなく、エンストはしにくいと思う。ただし、どの回転域でもエンジンからの振動がシートやハンドルまで伝わり、1時間も乗ると指先が震えてしまった。しかし、そんな些細な出来事を忘れてしまうほどのわくわくした乗り味をLMLは実現している。いろいろな意味で通勤や買い物が大冒険になるかもしれない。こんなスクーター、他にはない。

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LML スターデラックス4S 200の詳細写真は次ページにて

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