

掲載日:2010年07月22日 試乗インプレ・レビュー
構成/バイクブロス・マガジンズ編集部
低く伸びやかなマグザムの肢体。利便性に少々もの足りない部分があったとしても、この美しさの前には沈黙せざるを得ない。そこにあるだけで景色すら変えてしまう存在感。
スラントノーズに埋め込まれたヘッドライト。レンズカットも独特で、美しい投影とワイドな照射角が夜間走行を楽しくしてくれる。マグザムらしい装備だと言えよう。
広くガーニッシュを覆うスクリーンは長く見えるが実質的にはショート。最下部は密着させず素通しとなっており、風切音の軽減と心地よい導風を実現。ウインカーは大型のクリアタイプ。
仕立ても丁寧で高級感が漂うツートンカラーのロングシート。低さを強調する形状と外観だが、乗り心地は悪くない。タンデムライダーも快適なはずだ。
メーターはコンパクトにまとめられたオールデジタル。照明はオレンジ色で、昼夜問わず視認性は良好だ。ただし、モードセレクトスイッチは小さく遠いので走行中の操作は困難。
アイボリーのボディーカラーには鮮やかなブルーメタリックのインナーパーツが組み合わされる。キーシリンダーはオーソドックスな手動式。施錠可能なフロントトランクを装備。
シート下トランクはヘルメット1個分と電話帳1冊程度の容量しかない。一般的なビッグスクーターよりも利便性は低い。手動でオンオフも可能な照明つき。
クルマのように開閉するリアトランク。容量はジェットヘルメット1個分程度しかなく形状も独特なため、使い勝手が良いとまでは言えない。無いよりはずっとマシではあるが…。
ブレーキレバーは左右共に調節ダイヤルを装備。女性にも人気が高いマグザムらしい配慮だ。大型リザーブタンクつきマスターシリンダーは左右ともにブレンボ製でタッチも良好。
前後ともにディスクブレーキを装備。かっちりとしたやや硬めのタッチだがコントロール性は良好。ビッグスクーターで多用するブレーキを引き摺った低速走行も得意科目。
着座位置周辺がスリムで前後がファットなボディデザイン。左右幅とオーバーハングの大きさもかなりのものなので、キレイに乗るにはそれなりの気遣いが必要だ。
ロングホイールベースゆえコーナーリング中も安定性が高くペタンと寝かせることができるが、逆にそうしないと曲がらないハンドリングだとも言える。ハンドル切れ角は十分で取りまわしも良好。
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