掲載日:2017年12月19日 プロが造るカスタム
写真・文/森下光紹
アメリカンバイクベースのカスタムシーンは、時代と共に変化していく。基本はロー&ロングのチョッパーやファットタイヤを装着したボバー。最近は、左右の幅をとことん切り詰めたナロースタイルや、さらにそれをシェイプしたスキニースタイルなども人気がある。
部品屋K&Wは、つねにそんな時代の流れを先導するようなカスタムを作り上げるファクトリーだ。そのコンセプトは、テーマに忠実なカスタムということ。つまり、どんなスタイルを提案するか、ユーザーとのディスカッションから決定していくのである。
細いシルエットのスプリンガーフォークとリアサスペンションがリジッド化されたローダウン仕様なので、低くて華奢なイメージがある。ハイマウントされたナロースポーツスタータンクにはフレイムス塗装を施し、流れるようなボディラインを強調している。
このヤマハ・ドラッグスター400ベースのカスタムは、オールドスクールでシンプルなスタイリングでも、クルーザー的要素を廃したランナバウト感溢れるシルエットで構成されている。
大型工作機械も数多く導入し、ワンオフパーツやショップオリジナルパーツを生産できるこのショップだからこそ、ライディングポジションを決めるハンドルバーやステップ等の加工、外装パーツの細かいフィッティングなど、ひと味違うフィニッシュワークが実現できるのだ。
「ソーキャルスタイル」とは、これまでの画一的なアメリカンカルチャーだけでなく、もっと自由な発想で、気軽に楽しむファッションやライフスタイルを提案するもの。発信元はアメリカの西海岸から影響をうけた横浜のファッションブランドだという。現代にとっての自由をカスタムバイクで表現する。K&Wオリジナルの緩やかなカーブを描いたハンドルバーなどに、そんなイメージを表現したカスタムなのである。
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