ヤマハ XVS1300CU – ワイルドなチョッパースタイルを表現

ヤマハ XVS1300CUの詳細写真

水冷4ストSOHC4バルブ60度Vツイン1304ccエンジンは進角マップとFIマップを専用設計とし、パルス感と優れた動力性能を両立。シリンダーにはデザイン的なフィンが設けられるなど精緻で美しい造形も魅力だ。

水冷を主張するラジエターはダブルクレードルフレームの幅内にきっちり収められたスリムなデザインを採用。

フロントフォークには6度のヨーク角が与えられ、キャスター角34度、トレール量109mmに最適化することでハンドル舵角変化の影響を受けにくい素直なハンドリングを実現。フロント21インチホイールに320mmのシングルディスク＋2ポット2ピストンキャリパーを組み合わせ、優れた制動力と穏やかな操作フィーリングを実現した。

φ310mmディスクとリアアーム下側にマウントされたキャリパーがシンプルな印象のリアブレーキ。タイヤは専用セッティングされたブリヂストン「EXEDRA」でフロント120/70-21のバイアス、リアは210/40R18のラジアルを設定。

2次駆動には信頼性と駆動感、耐久性を備えるベルトドライブ方式を採用。高張力鋼管角パイプのスイングアームにリンク式モノクロスタイプのリアショックを装備する。

ヘッドライトを低くマウントした独特のデザインは、拳を前に突き出す(lunging)をイメージしたもの。1900に比べてヘッドライト事体も小ぶりとなっている。

テールランプはLEDタイプ、ウインカーは通常のクリアレンズ＋オレンジ球を採用。前後フェンダーの堀の深い意匠はスチール製ならではの質感である。

絶妙なラインを描くフューエルタンクは流れるような美しいシルエットを強調するため、1900とは異なり敢えてタンク・オン・メーターは採用していない。

チョッパースタイルを強調するシートは前後一体型のシットインタイプを採用。しっかりとしたホールド感と足着き性を両立している。

ステップ位置は基本的にフォワードコントロールだが、極端ではなく自然な感じ。ステップホルダーは頑丈なスチール製のプロテクターを兼ねるなど機能的にもよく考えられている。

ハンドル径は通常タイプでグリップ部分も扱いやすいサイズ。右グリップ手元にあるセレクトボタンでメーター表示を切り替え可能。ハザードスイッチを装備。

ボーダーレス溶接タイプのハンドルバー基部に多機能メーターを低くマウント。アナログ速度計の中心部に液晶で距離等を表示。クロームメッキが施されたメーターケースは質感が高い。