


構成/バイクブロス・マガジンズ編集部
写真/高城一磨
取材協力/HONDA
掲載日:2008年12月15日 試乗インプレ・レビュー
良きにつけ悪しきにつけ、メイドインジャパンは、常に乗り手の事を優先して考えたモノづくりが得意なようだ。
11年ぶりにフルモデルチェンジしたシャドウは「シャドウクラシック」として生まれ変わって登場。日本人が作った「アメリカン」は、幅広い層に向けて作られたのだという。660mmというシート高は小柄な女性でも安心の足着き性で、初心者でもラクに乗れ、ベテランライダーでも飽きさせない面白さがあるという。果たして、その乗り心地は?
実際に乗ったシャドウクラシックの印象は、交通量の多い市街地でも、ワイドなハンドルや窮屈さを感じさせないステップボードにより、ゆったりとした気分で走ることが出来た。インジェクション化された新型エンジンは、新しい時代に対応できる大人へと成長したが、やんちゃな頃の鼓動感は良くも悪くも少々薄れ気味になったように感じる。しかし、アクセル開度によって変わるデュアルマフラーが奏でる深い音色は、クルーザー独特の旅愁を味わわせ、長い時間ゆったりと乗るにはイイなと思わせる。スロットルを思いっきり開けても、勢いのある加速は見せない反面「急がないで」と諭されている気分にすらなる。
クルーザーを選択する理由は何だろうか? 急がず、じっくり走れるというところなのか。「時間」というものの大切さがその理由にあるような気がする。せわしない世の中において、焦らず、時の流れを感じられるクルーザー。この市場が今、伸びているのも分かる気がする。
新型モデル「シャドウカスタム」は、21インチのフロントホイールを採用し、シャドウクラシックよりも軽快なハンドリングを実現。
新型エンジンのパワーを効率よく伝達するシャフトドライブを採用し、メンテナンス性、耐久性を向上させた。
シャドウから「シャドウクラシック」へ。ワイドなハンドルバーとこのカラーリングが美しい。
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