ホンダ シャドウカスタム400

掲載日:2011年04月06日 バイク購入ガイド        件のユーザーレビュー

文/青木タカオ

ホンダ シャドウカスタム400の画像
HONDA SHADOW CUSTOM 400

フロント21インチの足まわりを持つ“カスタム”は
躍動感と軽快感にあふれるスタイリング

レトロ感覚に先進性を盛り込んだデザインで1997年にデビューしたシャドウ 400は、クラスレスな堂々とした重厚感とクラシカルなスタイリングで人気を集めてきましたが、排ガス規制の厳格化に伴い2008年に水冷4ストロークOHC V型2気筒エンジンの燃料供給器をキャブレターからフューエルインジェクションに換装。そこからラインナップを、シャドウカスタム 400とシャドウクラシック 400の2本立てに発展させています。52度のVバンク角を持ち、最大トルクを 3,500rpm で発生するOHC3バルブエンジンは、クルーザーにマッチした低中速域を重視したエンジン特性とし、常用回転域で力強いトルクを発揮。車体右側にレイアウトされたデュアルマフラーは、それぞれの気筒の排気音を鮮明に奏で、V型2気筒特有の鼓動感のある味わい深い音色を高速域まで響かせることを意識し、開発・製造されました。駆動系には耐久性・メンテナンス性に優れたシャフトドライブを採用し、エンジンのパワーを静かに効率良く後輪に伝達します。「Shadow」の立体エンブレムが輝くフューエルタンクは、左右に張り出しリアへと深く絞り込んだシルエットで 14Lの容量を確保。タンク上にあるのは、黒い文字盤のデジタル時計付き大型スピードメーターで、これらはみなカスタム/クラシック、共通の装備になっています。

それでは、シャドウカスタム 400の特徴はなんでしょう。フロント 17インチにクラシカルなディープフェンダー、シーソーペダルを組み合わせたアルミ製ステップボードやワイドでボリューム感のあるシートを持つシャドウクラシック 400に対し、シャドウカスタム 400はフロント 21インチの大径ホイールを採用するほか、スポーティな走行を可能にするステップバーや、ローダウンを極めるガンファイタータイプのダブルシート、前後を短く切り落としたショートフェンダーなど専用の装備が与えられ、カスタムテイストを強くアピールします。シャドウ伝統のロー&ロングのスタイルをベースに、ライディングポジションの自由度を高めた車体設計と、クルーザーらしい図太く重厚なエンジンフィールがクルージングの高揚感を高め、90 / 90-21インチタイヤなどの効果により、軽快なハンドリングを実現しているのです。その名のとおりカスタム色の強いミドルクルーザーで、その存在感とクオリティの高い各パーツはクラスを超えています。ホンダ独自の盗難抑止機構 「H・I・S・S (Honda Ignition Security System)」 のほか、強化ハンドルロック機構や強化キーシリンダーも装備済みです。

ホンダ シャドウカスタム400のここがポイント!
  • ● フロント21インチを採用したチョッパーライクなスタイリング
  • ● ローダウンを極めるガンファイターシートなど、カスタム色を強くアピール
  • ● Vツインエンジンから沸きあがる図太く重厚なエンジンフィール

ホンダ シャドウカスタム400のライバルはこれだ!

  • ホンダ
    シャドウスラッシャー400

    最大トルク 3.6kg-m を 5,500rpm で発生する水冷Vツインを、フロント19インチの車体に搭載。クラシカルなスポークホイールを前後足まわりに採用し、チョッパーライクなスタイルを演出する。

  • カワサキ
    エリミネーター400

    1985年に登場した GPZ400R の水冷DOCH4気筒エンジンの吸排気系を見直し、シャフトドライブや極太タイヤを採用するドラッグレーサーをコンセプトとした車体に搭載した異色アメリカン。

  • スズキ
    ブルバード400

    力強く扱いやすいV型2気筒エンジンを搭載。ロー&ロングを基本としたスタイリングに加え、倒立フロントフォークやアルミキャストホイールなどのスポーティな装備を持つクルーザーモデル。

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