

掲載日:2008年11月20日 試乗インプレ・レビュー
構成/バイクブロス・マガジンズ編集部
シャドウカスタム400最大の魅力は、扱いやすさと快適さだ。一見気難しそうなカスタムバイクに見えたとしても、物怖じする必要はない。足つき性もよく、エンジンやハンドリングも素直なので、初心者でも安心してライディングを楽しめるだろう。また、ほぼメンテナンスフリーのシャフトドライブを採用しているので、チェーン駆動にくらべてランニングコストが低いのも見逃せない。毎日使えて、気楽にどこへでも行ける。そんなクルーザーが欲しいなら、シャドウカスタム400は選択肢にいれておきたいところ。気軽に使えるカッコいいカスタムバイクとしても、有力な候補と成り得るだろう。
今回、シャドウカスタム400を試乗して感じたのが、完成度の高さだ。いかにもカスタムバイク然としたスタイルに仕上げながらも、メーカー純正としての乗りやすさや扱いやすさを損なっておらず、むしろこれまでの国産クルーザーに比べても勝っている部分が多いと言えるだろう。シャドウシリーズが登場してすでに20年以上経つが、ここに一つの完成を迎えたと言ってもいいのではないだろうか。一つのバイクとして見た場合、それほど良くできているのだ。ただ、同時に物足りない部分もある。カスタムバイクへより接近したために、量産ではコスト的にできない細部にツメの甘さを感じてしまうのだ。「ここをこうすればもっとカッコ良くなるはず」という部分は、シャドウカスタム400にも存在している。ただ、このカテゴリのバイクは自分でカスタムするのも楽しみの一つ。そこはライダー自身が楽しみながら変えていけば良いところだろう。シャドウカスタム400は、新しい時代のクルーザーに対するホンダからの解答と言えるだけの完成度をもつ1台。ルックスだけに終わらない熟成された国産クルーザーとして、シャドウカスタム400は十分な実力を持っている。
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