ホンダ スティード400

掲載日:2009年11月06日 バイク購入ガイド        件のユーザーレビュー

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HONDA STEED 400

1990年代のアメリカンブームを牽引した名車
カスタムベースならまだまだ遊べる

今や定番となった「アメリカンバイク」というカテゴリですが、1970~80年代はまだ明確なくくりが無く、車両もネイキッドバイクを無理矢理“風味付け”したようなモデルばかりでした。その状況を大きく変え、1990年代に巻き起こったアメリカンブームに火をつけたモデル、それがスティードです。まだまだ野暮ったいデザインが多かった当時に、本場のデザインを積極的に取り入れ、随所にメッキを施した質感の高いルックスを実現。エンジンは水冷スポーツバイクのVツインユニットを中低速重視に味付けするだけでなく、空冷フィンの美しさを再現するなどルックスにも徹底的にこだわっていました。こうして、他メーカーのモデルより一つ抜け出した存在としてデビューしたスティードは一躍大ヒットモデルとなり、1990年代のアメリカンブームへシーンを導いていくことになります。その後人気に応じて車種バリエーションが拡大され、ディッシュホイール仕様やフラットバーハンドル仕様などを次々と投入。また、発売10周年の際には専用設計のスプリンガーフォークを採用したモデルを発売し、大きな話題を呼びました。

そして、アメリカンブームが終息していった90年代後半、排気ガス規制やメーカーとしての主力車種が、カスタムテイストを増したシャドウにシフトしていったため、2001年モデルを最後に生産終了となりました。大人気モデルであったため中古車在庫は豊富で、フルカスタムからノーマルまで幅広い選択肢が用意されています。また、予算も安いものなら10万円以下のものもあり、カスタムとメンテナンスを行うことを前提とすれば、かなりお得な買い物も可能。カスタムパーツは根強く継続販売されているものも多く、いじって遊ぶバイクとしてもおすすめできます。手頃な価格に落ち着いたかつての名車で、自分流のバイクライフを楽しんでみるのはいかがでしょうか?

年式で見る ホンダ スティード400

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1988年モデル

これまでの国産アメリカンモデルにありがちだった、ネイキッドマシンのアメリカ風味ではなく、本国の流儀を積極取り入れたデザインと設計を採用してデビュー。1990年代のアメリカンバイクブームの火付け役となった。発売当初はテイラーバーハンドルのみだったが、1990年から受注生産でフラットバーモデルも登場した。

  • ● エンジンはブロス系の水冷4サイクルOHC 3バルブV型2気筒を採用
  • ● 1993年型より燃料タンク形状が変更され容量が拡大している
  • ● 1990年型から受注生産でフラットバー仕様をラインナップ

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1995年モデル

アメリカンバイクブーム真っ只中の1995年、スティードがマイナーチェンジを受け、ラインナップを拡大。装備をシンプルにすることでリーズナブルな価格となった「VCL」、リアホイールに質感の高いディッシュタイプを採用した「VSE」が登場。また、この年からエンジン性能が向上。ギア比、マフラー内部構造なども変更されている。

  • ● リアに質感の高いアルミディッシュホイールを採用した「VSE」が登場
  • ● 一部装備を簡略化したシンプルな「VCL」発売。この時期カスタムが大いに盛り上がる
  • ● 1995年式よりエンジン出力向上、ギア比変更など性能面で大きく進化している

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1998年モデル

スティード発売10周年を記念する年に、衝撃的なバリエーションが追加された。一般的にはディープなカスタムとされているスプリンガーフォークをメーカー純正で採用した「VLX」が登場。また、スタンダードモデルは前年までラインナップされていた2車種が融合し「VLS」に。こちらはローダウンサスペンションを標準採用していた。

  • ● 「ホンダ純正パーツでスプリンガーフォーク」はカスタムシーンに大きな衝撃を与えた
  • ● ストリートカスタムを意識し、純正で10mmのローダウンを施した「VLS」が登場
  • ● 最終型は2001年式で、ソリッドなカラーにワイドハンドルを採用していた

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