掲載日:2026年08月07日 レトロバイク・グラフティ
イラスト・文/藤原かんいち


1990年代に入るとレトロ・クラシック系、ネイキッド系、ビックスクター系などバイクは多様化。その中のひとつとして林道ツーリングやキャンプなどを楽しむアウトドア系、オフロードライダーも増加していた。当時は市販車を改造したバイクでサハラ砂漠を走る「パリ・ダカールラリー」などが大人気で、オフロード専門誌「ガルル」や「バックオフ」などがオフロードバイクシーンを牽引していた。
そんな時代に、どんな道も走れてどこまでも遠くへ行ける、究極オフロードロングツアラーバイク、ジェベル250XCが登場した。
大きな特徴は250㏄オフロードの常識を破る17Lサイズの超巨大タンク。航続距離は500㎞以上で、東京〜大阪間(約500km)を無給油走破できたというからビックリだ。そしてトレードマーク、ガードバー付きの巨大な大径200mmハロゲンヘッドライト。怖かった夜間の林道を明るく照らしてくれた。
さらにオフロード車としては異例の最高出力31psを発揮する油冷DOHCエンジンを搭載。おかげで高速道路100km/h巡航も余裕。また油冷システムよって、夏の過酷な林道走行でも熱ダレはなかったという。加えて当時としては最先端、ツイントリップメーター、ストップウォッチ、ラリーで役立つ「減算タイマー(カウントダウン)」を内蔵した、液晶デジタルメーターを搭載していた。
どこまでも遠く、大自然を走破する。まさに最強の旅バイクだったジェベル250XCは2007年まで販売。多くのオフロードライダーに愛される伝説の名車となった。
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