ビフォー60sの旧車の特徴を知ろう!!

掲載日:2017年04月08日 車種別 特徴紹介    

記事提供/絶版バイクス編集部

BEFORE 60s CLASSIC-BIKE

人気の絶版車は1969年以降に発売された70年代系モデルが中心となっている。この70年代のモデルは、すでにバイクとして完成形に至っているため、現代的モデルと構造的に大差は無い。60年代に登場したモデルに関しても、70年代モデルの基本形をすでに構築しており、排気量に違いがあっても構造的にはほぼ同じだ……。そんな絶版車の、特徴とウィークポイントを見てみよう。

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オイル交換しないエンジン内部は……

減ったエンジンオイルを注ぎ足しながら走り続けたバイクのエンジン内部は真っ黒になっている。エンジン腰上のオーバーホール時には事前に徹底フラッシングを行うことで内部を美しくできる。

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タンク下の配線はバロメーター

ガソリンタンクを取り外すことで、そのバイクのおおよその本性を垣間見ることができる。グチャグチャ配線やビニールテープの巻き直し痕には要注意である。ホコリを除去してウエスで磨き込もう。

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光量不足では車検パスできない

車検のある自動二輪なら当然だが、250cc以下のモデルでもヘッドライトの光量には気を配りたい。バルブ交換できるタイプならハイワッテージバルブ+配線の見直しを行うのがよい(アースイングも効果的)。

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旧車も現代車もグリスアップ

金属同士が擦れ合う部分には摩擦熱が発生し、場所によっては極圧状態になる。車体各部の摺動部分は走行前にグリスアップするのが鉄則。喜び勇んで走り回ってしまうのは無知のさらけ出しだ。

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オイルシールは意外とある!!

インナーチューブが錆びている時には部品交換もしくは再生メッキ処理を依頼しよう。オイルシールは後の機種で統合されているケースもあるので、困ったときには内径×外径×幅寸法を測定し互換性を確認しよう。

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タイヤ交換時に振れ確認

しばらく乗っていなかったバイクを走らせるときの条件にタイヤ交換があるが、タイヤ交換を実施する際にはホイールベアリングのコンディションとリムの振れ確認を実施し、必要に応じて調整しておこう。

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チューブとふんどし交換をお忘れなく

トレッド溝が減っていなくても、製造後7~8年以上経過しているタイヤは交換必須と考えよう。タイヤ交換と同時にタイヤチューブと「ふんどし」と呼ばれるリムバンドを交換するのも必須だ。

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ドライブスプロケを外してみよう

汚れたドライブスプロケを取り外して減り具合を確認し、さらにスプロケットの裏側に隠れているオイルシールのコンディションを確認してみよう。シール抜けを発見したら乗り始める前に交換しよう。

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操作性の向上で走りが楽しくなる

特に小排気量車や50年代以前のモデルに多いのがスライドタイプのスロットルである。分解したら洗浄した状態でスムーズに作動するか確認し、引っかかりはヤスリで修正すると良い。グリスUPは最後だ。

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燃料コックガスケットに要注意

60年代の前半以前に登場したモデルの場合は、メーカー販売中止で燃料コックガスケットが大変入手しにくい。オイル漏れ以上にガス漏れは危険!! レストアショップから発売されている対応品はありがたい。

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タンクのサビ落としが鬼門

燃料タンク内部のサビ落としには専用ケミカルを利用しよう。作業手順で大切なのは単純な内部洗浄から開始し、油汚れを落してからサビ取りに取り掛かることだ。汚れとサビの違いを認識しよう。

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指針振れの原因が意外なところに!?

スピードメーターやタコメーターの指針が振れてしまうトラブルの多くがメーター本体のマウント不良やケーブルの取り回し不良によるところが多い。ゴムバンドで固定してマウントフリーで走行確認してみよう。

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ボトムの鉄板コンディションも重要

コンディションが良いオリジナルシートが装着されていると大変嬉しいが、乗っているうちにスポンジ崩れが必ず発生する。乗り始め当初から将来を見据えた対策を行うのがベストである。

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