掲載日:2007年05月08日 ツーリング情報局 › 東北エリア
東北も本格的に気持ち良く走れるシーズンが到来しました。まさに新緑シーズン真っ只中! 緑豊かで壮大な自然とマイナスイオン(!?)を堪能できる最高の時期であります。寒がりの私も、やっとホッカイロなしで^^;、心置きなく遠出が出来る季節になりました☆ この時期をどんなに待ち望んでいたことでしょうか(笑)。はじめはお世話になってるショップで開催されたツーリング紀行です。優しい皆さんに毎度とても素敵なコースへといざなって頂き、感謝感謝なのであります! 一人で走るとありきたりなコースになりがちの素人ライダーの私ですが、せっかくなのでこの場で紹介させて頂きます。
最初に一路目指した先は(岩手の)県北方面・葛巻にある、水車小屋が目印の有名なお蕎麦屋さん「森のそば屋」です。第一の感想は「こんな田舎にお客様が沢山(驚)」でしたが…。その理由に納得!! ここで食した「水車そば」は、笊蕎麦と暖かい蕎麦の両方の他に、穀物入り御飯付きの豪華セット。喉越しの良く味わい深いお蕎麦を2通りの食べ方で堪能できるお勧めメニューです。またここのお蕎麦は、地元江刈産の玄蕎麦を水車で挽き、地元の方々が丹精込めて手打ちで提供しているとのこと。そして民家を彷彿とさせる店内には、囲炉裏で山女魚の塩焼きが。ホッと一息つける光景は、まるで昔話の世界へと踏み込んだような気分になります。また道中走ってきた国道281号線は、渓流・高原・森林が目白押しです。自然を最大限に堪能出来るスポットとしても有名で、変化に富んだコースにココロまで満腹になるに違いありません。大自然と、自然の味覚の両方を謳歌するのには持って来いのルートです。
続いて向かった先は、県道30号線の奥中山方面。この中には壮大な草原森とを見渡せ、登山コースとしても有名な通称「七時雨(ななしぐれ)」と呼ばれるコースがあります。道路6メートル程の狭いく森林に挟まれたコースはアップダウンの繰り返しで、前方が見え難く、対向車への注意が必要です。しかし「一等三角点」の眺望は最高の一言に尽きます! 夏季期間は田代平高原の七時雨山荘にてパラグライダーも体験可能なんですよ。この日は牧場や新緑に加え、道端にはタンポポや菜の花が咲き乱れていて、新緑と黄色のコントラストが最高の何とも可愛い光景でした! 油絵が好きな私ですが、思わず立ち止まりキャンパスを手に取りたくなりましたね。さすがはアーティストにも人気なスポットだけあります。
七時雨を経由した後は国道282号線を通過し、スキー場としては全国レベルで有名な安比方面へと抜けます。その後、桜松神社の中にあり日本の滝百選の一つである「不動の滝」へと到着しました。三段に及ぶ高さ15メートルの滝が白い飛沫を上げて垂直に流れ落ちる様子と赤い橋とのコントラストは、圧巻の限りです。滝の素晴らしさはさることながら…ここで気になったスポットが1つ。境内の中にあった「縁結びの木」です。二つの大木が結び付いていました! 何とも不思議な自然現象ですね!!! 感動と同時に、ご縁も肖りたい限り…なんて思いました(笑)。国道282号線は、年間通して八幡平や安比高原を目指す観光客で賑わっているため、交通渋滞を免れないのが致し方ないのですが、本州では長い直線距離の国道あるいは青森へ抜ける短縮ルートとしても有名です。
さて、上記ルートと走った日は違うのですが…別のお気に入りルートを紹介させてください。「とても広大な(笑)東北エリア! 県内だけではもったいない!?」と言う理由で、県外ルートも紹介したいんですよね。私がふらりと単独ロングランを決行する場合は、穏やかなルートと味覚が満載な隣県の秋田方面へと足を伸ばす癖があります。国道46号線経由の岩手と秋田の県境途中は「仙岩峠」と呼ばれ、出発時の県内内陸と峠の気温差は軽く5℃以上は違い、5月半ばまでは残雪を目の当たりするルートです。
そんな峠の途中には、TVでも度々放映される有名な「ババヘラアイス」が点在し、おでんと絶景の峠が名物の「仙岩峠の茶屋」があります。ここのおでんは自前の鍋を持参して訪れるお客さんもいるほどです。写真でお分かり頂けますでしょうか? 大きなホクホクの大根をはじめ、定番のメニューながらも汁がたっぷりと染み込んだ感じ! しっかり煮込んだ素朴な味で、家庭的な懐かしさが漂います。また、店内置の席は高台と一体化しており、峠を一望できるのも嬉しいですね。うまくタイミングが合えば、時折谷底を走る秋田新幹線「こまち」と出会うチャンスも到来します。県を跨り峠を越える休憩場所としてもちょうど良く、時間を忘れてホッと一息つくには恰好のスポットです。ぜひ立ち寄ってみてください。
このまま真っ直ぐ秋田へ向かうと、日本一深い湖(最大深度:423.4メートル)として知られる有名な「田沢湖」へ到着します。シーズン中にここへ訪れますと、素敵なライダーさん達と触れ合える憩いの場所なんですよ♪ 一周20キロ程の距離ですが、コバルト色の湖を眺めながら走り、思わず心までクリアになりそうです。ちなみに湖水浴場・海水浴場としても公認の場所で、ジェットスキーを楽しむ人でも賑わうスポットなんですよ。また、田沢湖には美しい娘が龍になってしまう伝説で知られている、有名な黄金の「辰子像」が聳え立っています。でも昔は「鶴子」という名称だったそうですよ。
再び岩手へ戻り雫石方面へ入りますと、岩手山南麓を探訪する観光3ルートの一つとして知られる「長山街道」が待ち受けています。ここのルートは、岩手高原の四季折々を堪能出来る場所としてとても有名で、岩手山を真近に感じながら程よいワインディングも楽しめる上、温泉・スキー場・ペンションが密集してますので、休憩場所に悩んでしまうほどスポットだらけ。岩手の中心部である盛岡を起点とし、近辺でも沢山の感動を味わいたいならば、是非ともこのルートを訪れることをお勧めします! ここで甘党ならば絶対に外せないスポットと言えば「松ぼっくりアイス」。いつも沢山のファミリー・カップルで賑わっています。一番人気の小岩井産ミルク味を筆頭に、季節限定のメニューもおいしいです。個人的に大好物なのはこっくりテイストの“かぼちゃ味”なのですが、珍しいのは夏限定の「海味」でしょうか? 今回は「さくら&よもぎ(どちらも季節限定)」を頂きました。とても濃厚な味に舌鼓を打ち大満足です。
国道46号線は通称「麺街道」とも呼ばれます。盛岡を起点に「盛岡冷麺」で有名な焼肉屋さんをはじめ「稲庭うどん」、「比内鳥ラーメン」などなど。。。麺好きなら思わず何度も通ってしまいたくなる程、麺を堪能出来るお店が点在します。盛岡冷麺が大好物の私が訪れたのは、小岩井へとの分岐点にある老舗の焼肉屋さん「ひげ」です。「冷麺」の他に味噌味と塩味の「温麺」が人気との噂を聞きつけまして、寒さで冷えた体を温めるべく女性に人気と噂の「温麺」を堪能することにしました。あっさりとした半透明な塩味スープにたっぷりの水菜と豚肉。そして付け合せに梅肉。目にも体にも優しい~!女性に人気なのも納得です。温かいのにも関わらず、麺のコシもしっかりしていて歯ごたえも十分。ボリュームもありますので、男女問わず大満足に間違いありません。
北東北は、気持ち良く走れる5月末からが走り攻めの勝負時期(?)です。特に、五感全てが研ぎ澄まされる新緑の時期が一番心地良いかと思います。日頃の疲れを新緑からあふれ出すマイナスイオンで浄化したいならば…是非ともこの時期に東北を訪れる事をお勧めします☆
森のそば屋
住所/岩手県岩手郡葛巻町江刈1-36
電話/0195-66-4111
営業/10時30分~17時
定休/年中無休
不動の滝
住所/岩手県八幡平市高畑
電話/0195-78-3500(八幡平市観光協会)
営業/見学自由
定休/なし
仙岩峠の茶屋
住所/秋田県仙北市田沢湖生保内字近藤沢13-1
電話/0187-43-1803
営業時間/8:00~19:00
(12~2月は8:00~18:00)
定休/12/31、1/1
URL/ 仙岩峠の茶屋
田沢湖
住所/秋田県田沢湖潟字槎湖
電話/0187-43-2111(田沢湖観光情報センター「フォレイク」)
営業/見学自由
定休/なし
松ぼっくりアイス
住所/岩手県岩手郡雫石町長山早坂70-48
電話/019-691-5030
営業/10:00~18:00(冬期~17:00)
定休/不定休
ひげ
住所/岩手県盛岡市繋字尾入野47-15
(国道46号線沿い(繋十文字))
電話/019-689-2805
営業/11:00~21:30
定休/木曜日
27歳、岩手県在住。中型バイクを経て2台目のバイクでハーレーを購入する。土地柄バイクで走ることができる季節が限られるため、時間があれば東北地方を駆け巡る日々。納車後4ヶ月で8,000kmを走った逞しい女性ライダー。
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