御殿場～乙女峠～芦ノ湖～仙石原

箱根の魅力は一言で説明することができないが、強いていうならば観光地のテーマパークとでもいえるほど全体的に整備がされており、且つ成熟された落ち着いた雰囲気があることではないだろうか。今回は箱根の中にあって最も秋が似合う地域であると思う箱根の仙石原を紹介したい。

東名高速の御殿場インターから国道138号線を箱根仙石原方面へ山道を登る。途中県道401号線に入り箱根スカイラインの手前のトンネルを抜けると長尾峠へ到着する。視界が良ければ仙石原を一望できる場所だ。再びトンネルをくぐり箱根スカイラインを湖尻方面へ向かう。この箱根スカイラインは芦ノ湖スカイラインへと続く箱根を代表する風光明媚な道で、晴れていれば爽快感100％保証の良道。湖尻へ続く道を下ると芦ノ湖から流れる早川に掛かる橋があり、この橋の手前を左に入ると早川に沿って仙石原へと続く全長5キロ程度の半舗装の自然散策路を抜けて、仙石原湿原へ向かう。県道75号線沿いにある台ヶ岳の麓に広がるすすき野原は、春の野焼きや秋の稲穂が日の光を受けて金色に輝く景色が楽しめる場所として知られている。ここから程近い場所には箱根湿生花園やポーラ美術館、ガラスの森美術館、星の王子様ミュージアムなどの人気スポットがあり自然の景色とともに目を楽しませてくれる。また、付近には日帰り温泉や食事ができるお店も多数あり、夫々を目的に訪れるのも悪くない。

国道138号線の乙女トンネルが開通する以前は御殿場と仙石原を結ぶ最短コース。明治時代は外国からの客人が富士山を眺めに来る定番観光スポットだったという。

湖尻水門の近くにある農業用水。裾野市へと注がれる水路は江戸時代に当時の最先端技術を用いて掘られたもの。

早川沿いの道は、平日は木材運搬車両やゴルフ場管理車両が通行する。部分的に舗装されているが固めの砂利道なのでオフ車でなくても通行可能。ただし、歩行者も多いので注意。

芦ノ湖は噴火によってせき止められて出来た湖。遊覧船やバス釣りで有名。