トンネルと灯台の宝庫、三浦半島を走る

掲載日:2014年10月06日 ツーリング情報局関東エリア    

走行エリア/神奈川県
走行した道/国道357号線、国道16号線、国道134号線など
投稿者/プラムフィールドさん 取材日/2014年09月20日

ツーリングレポートの画像

東京湾の最挟部観音崎
対岸の富津岬まで直線距離は約7km!

東京方面から神奈川県の三浦半島・観音崎を目指すと、国道16号線から県道209号線へと進むこととなります。三浦半島は、トンネルが多い事が知られていますが、実は、灯台も多く、20近くもの灯台が存在します。そんな中、観音埼灯台は、日本の灯台50選にも選ばれる有名な灯台で、常時内覧も可能です。

ちなみに、灯台は海上施設として設けられるため「崎」ではなく「埼」の字が使用されるそうです。地名と漢字が異なるのは、何だか奇妙な感じがしますね。観音埼灯台は、観音崎公園の高台に建てられている灯台です。結構な急坂を上るため、運動不足のバイカーには、良い運動になると思われます。

そんな観音埼灯台、実は日本で最初の東洋式灯台で、現在の灯台は、3代目になるそうです。光の到達する距離はなんと34kmと、すごいスペックです。管理施設には、灯台の歴史や仕組みを学べる資料室が付帯されていますので、そちらも覗いてみると良いと思います。

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今回のツーリングルートは、ナップスベイサイド幸浦店に集合し、柴漁港、観音崎を経て葉山方面へ向かうというものです。時折雨が混ざる曇天の中の道程は、比較的スムーズに流れていました。海沿いの道が渋滞し易い休日である事を考えると、曇りの日のツーリングは、意外と狙い目であると感じられました。

第1目的地の柴漁港には、ナップス幸浦店から国道357号線を八景島方面へ向かい、金沢芝町の交差点を右折して道なりに進むことで辿りつきます。柴漁港には、小柴のどんぶりやという天丼屋さんがあり、営業日は、金曜、土曜、日曜と祝日となっています。営業時間は11時から14時頃までとなっていますが、11時を目指して来店されることをお勧めします。この日も11時を少し回った時間に訪れたのですが、既に座席の半数は埋まっており、お店を出る頃には、長蛇の列が出来上がっていました。写真は、4色丼というどんぶりです。大きなアナゴの天ぷらがボリューム満点で、お値段1,250円です。

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柴漁港を後にし、海の公園を左手に見ながら道沿いに進みました。その後、金沢漁港を通過して帰帆橋の信号を左折して道沿いに進み、内川橋の交差点を左折すると、国道16号線に出ました。三浦半島の国道16号線は、海沿いの風景と、トンネルが連続する山沿いのような風景の両方を楽しむことができます。

観音崎(灯台に上らない状態)からは、対岸に建てられている東京湾観音を見ることができます。肉眼でもうっすら見えるのですが、岬にある望遠鏡を使うと、その後ろ姿がはっきりと見え、ちょっとした感動を得ることができます。また、この日は本当にぼんやりでしたが、湾内に浮かぶ第一海堡と第ニ海堡の間に、スカイツリーを見ることもできました。そして、管理施設の前でそんな話をしていると、管理の方が出てきて、アレコレと説明してくれました。とても気さくな方なので、色々とお話しをお聞きするのも良いかもしれません。

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観音崎公園の駐車場から、反時計回りに公園を回るようにして灯台を抜けると、地層を切り崩して作ったような道があります。そこからさらに進むと、少し開けた場所に廃墟のような施設があるのが目に入ります。どうやらコレは、日露戦争時代の砲台跡のようです。その時代から朽ちる事無く形をとどめている事を考えると、非常に頑丈な造りであることが伺えます。

砲台跡からさらに坂を下ると、車道に出ます。この車道を道なりに進み、トンネルを抜けると、もとの駐車場に辿りつきます。ここで、小さな発見がありました。バイクや車で走っているとあまり気づくことがありませんが、歩道と車道の境界に設けられたポールが、小さな灯台の形をしているのです。地元の友人も気付かなかったと言っていたので、もしかしたら、気付いている方は少ないかもしれません。観音崎に行かれる際には、ぜひ、道端の小さな灯台を見つけてみて下さい。

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観音崎を後にして県道209号線を進んだ後は、少々複雑なルートで進みました。まず、浦賀駅前交差点を左折し、県道208号線に入ります。その後、浦賀港交番前交差点を右折して県道210号線へ入り、夫婦橋の交差点を右折して、国道134号線へ抜けます。そこから、湘南橋の交差点を斜め左で、県道27号線へ入って直進し、衣笠十字路を左折して県道26号へ入ります。そのまま林交差点まで直進することで、三浦半島の反対側である葉山側に出ることができます。

林交差点を右折して、国道134号線に入った後、大楠高校入口の交差点を右折し、自衛隊長坂射撃場方面へ向かうと、関口牧場に辿りつきます。関口牧場では、ミルクたっぷりの巨大ソフトクリーム(300円)を食べることができます。関口牧場を出た後は、国道134号線を右折し、大楠山入口交差点を右折し、道なりに進みます。横浜横須賀道路をくぐるトンネルを抜けた後、最初の信号を左折して直進すると、横浜横須賀道路の横須賀ICに出ることができます。

立ち寄りポイント・スポット紹介
  • ● 小柴のどんぶりや(神奈川県横浜市金沢区柴町397)
  • ● 観音埼灯台(神奈川県横須賀市鴨居 4-1187)
  • ● 関口牧場(神奈川県横須賀市長坂4-13-55)

レポーター プロフィール
プラムフィールドさん
所有バイク/DUCATI S2R800
さまざまな車種を乗り継いできましたが、結婚を期にすっかりバイクから遠ざかってしまっていたところ、昔あこがれていたバイクに偶然出会い、気軽に楽しむをモットーに復帰したリターンライダーです。

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