秩父を走る

掲載日:2006年11月27日 ツーリング情報局関東エリア    

思い出深い秩父への旅
初秋の長瀞へ向かいます

イメージこんにちは。関東担当トミーです。先日、とあるバイク用品店で「バージンハーレーで、ツーリングレポート書いている方じゃないですか?」なんて声をかけられてビックリしちゃいました。その方は来週に納車を控えているとのことで、ロックやセキュリティを購入に来たそうです。「手元にまだバイクは無くても、バイクライフは始まっているんだな~」と自分の購入当時の思い出が蘇る出来事でした。

さて。今回のツーリングレポートは、そんな嬉しい出会いもあったので、昔懐かしい場所を訪れることにしましょう。まだバージンハーレーが立ち上がって間もない頃、管理人の方と我々ユーザーが集まってツーリングに行ったことがありました。幻の第1回バージンハーレーツーリングです。今回はその目的地でもある長瀞へ行ってみることにしました。当時のルートの記憶が曖昧なので、スタート地点は昔のコースと同じ「鶴ヶ島IC」ですけれど、それ以外は新たなコースで長瀞を目指すことにしましょう。

最初のポイントは鎌北湖。鶴ヶ島ICからR407 → 県道15号 → 県道30号と進みます。時間にして30分程度でしょうか。鎌北湖は別名「乙女の湖」とも呼ばれ、湖畔の公園には見晴台があり湖が一望できます。周囲2kmと小さな湖なので歩いて散策するにはちょうどいいサイズで、季節が合えば美しいソメイヨシノや紅葉を楽しむことができますよ。四季折々の景色が水面に映りこむ姿は一見の価値あり。さて鎌北湖を満喫したら、奥武蔵グリーンラインを通って秩父方面へ向かいましょう。奥武蔵グリーンラインはいくつかの林道が繋がって形成されている道ですが、全線舗装されているのでご安心を。尾根沿いで緩やかなアップダウンを繰り返しながら、進んでいくので展望は最高です。しかしもともとは林道ですので、道幅は1車線半ほどしかありません。運転に自信の無い方や、マスツーリングの時はR299を使って迂回したほうがよいでしょう。一部ハイキングコースにもなっているので、行楽期や休日は歩行者に気をつけてください。途中でいくつか分岐しますが、「県民の森」方面の標識を目印に進むと迷いません。

いくつもある絶景ポイントのなかでもお勧めは「関八州見晴台」なのですが、バイクを停めて徒歩10分、かなりの勾配を上らないと辿り着けません。ブーツ履きには結構キツいです(汗)。なので、今回は刈場坂峠をご紹介しましょう。ここは茶屋と駐車場が併設されているので、きつい勾配を徒歩で登る心配もいりません(笑)。どなたでも安心して絶景を楽しめます。北側に視界が開けているので、天気のいい日には上越から日光、筑波山までもが観ることができます。R299へ迂回なさった方は、正丸トンネル手前から刈場坂峠へ直接出られるのでぜひ立ち寄ってみてください。

年に2度咲く桜を求め
羊山公園をのんびりと散策

イメージさて次は羊山公園を目指しましょう。奥武蔵グリーンラインを抜けR299へ入ります。R140との交差点付近ですので、すぐ見つかると思います。ここはソメイヨシノと芝桜が大変有名で度々テレビでも取り上げられる美しい公園。春先には広大な敷地を33万株以上の芝桜がピンクや白に染め上げます。その様は大変美しく、今年は100万人もの人が訪れたそうです。今の時期はもちろんオフシーズンなので芝桜の絨毯はみることができませんが「地元の観光協会のホームページにも紹介されていない珍しいものがある」との噂を聞き訪れることにしました。なんと「1年に2度咲く桜の木がある」というのです。

先日、あるテレビ番組で「人工的に夏に桜を咲かせてみよう」という実験をしていましたが、羊山公園にある数本の桜は自然に花を咲かせるらしいのです。半信半疑ではありましたがバイクを停め、園内を散策してみることにしました。まずは情報収集、と思いましたが、賑わうシーズンではないということと、私が訪れたのが平日ということもあり人影はまばら。職員さんもなかなか見当たりません。ただ漠然と歩いてもしかたないので、まずは人がいそうな羊が飼育されている牧場へ行ってみることに。羊と戯れること数分、職員さん発見! さっそく噂の真相を確認してみると、職員さんは私の後ろを指差して「あなたの後ろを見てごらん」と一言。まさに「灯台下暗し」とはこのこと。枝じゅうにたくさん花をつけているわけではありませんが、確かに桜が咲いています。これから咲きそうな蕾もたくさんあります。職員さんは「春先は回りの桜につられて嫌々咲くような感じ。この時期にもう一度咲こうと思うんだから、他とは変わった意思を持った木なんだよね~」とおっしゃっていました。噂の桜の木は「ふれあい牧場」のすぐ目の前の駐車場にあります。立ち寄った際はぜひご覧ください。

イメージ手作りうどんを堪能し
長瀞岩畳で秋を感じます

そろそろお腹が空いてきたので昼食にしましょう。今回ご紹介するのは「手作りそば福田家」羊山公園からR140を長瀞方面へ北上し、秩父鉄道「皆野駅」近くです。民家のような店構えで、暖簾をくぐると「いらっしゃいます~」(地元の方言なんでしょうか?)と、人情味溢れるご夫妻が迎えてくれます。手作りと店名に謳うだけあって、時間によっては蕎麦打ちを見ることもできるそうです。お勧めのメニューはゴマ味噌だしでいただく「福汁そば・うどん」薬味についてくるキュウリと大葉がポイント。地元の方はもちろん、他県からのリピーターも多いようで、私が訪れたのはお昼時を過ぎていましたが沢山のお客様で賑わっていました。

イメージさて、いよいよ最終目的地である「長瀞」に向かいましょう。実はココは第1回バージンハーレーミーティングのときは、激しい渋滞に見舞われ時間の都合上(?)割愛されてしまったスポットでもあるのです。なので、ここは個人的に外せない、リベンジしなければいけないスポットなわけでして(笑)。長瀞と言えば“岩畳”が有名です。秩父地方を代表する観光地のひとつである長瀞岩畳は、四季折々に美しい景観を作り出す荒川の渓谷にあり、東西約80m、南北約500mの規模を誇り広く知られています。また、長瀞といえば和船で川を下る長瀞ライン下りも人気です。名勝天然記念物を観光しながら緩急の流れにのって下る様はまさに豪快の一言。私は絶対にライン下りを体験しようと思っていたのですが、私の訪れたときは残念ながら、運休日で乗ることができませんでした。ライン下りを体験したい方は運行状況の確認を忘れずにしてくださいね。平日に訪れたとは言え、年間200万人もの観光客が訪れるといわれる長瀞だけに、この日も大勢の観光客がバスを連ねてやって来ていました。このレポート用の写真撮影をしていたところ「写真撮ってください」と何回頼まれたことか…ソロでいくと写真の腕前が上がるかもしれませんよ(笑)。

今回のツーリングレポートはいかがでしたでしょうか? 奥武蔵の稜線と長瀞の渓谷美を堪能できるコースだと思います。また、バイクではなく車で行ってハイキングを楽しむなど、短時間で部分的に満喫できるような多彩なコース設定が可能な地域でもあります。これからの季節は紅葉のとてもきれいな時期を迎えますので、安全運転で是非紅葉狩りを楽しんでくださいね。

>> 今回のルートマップはこちらから

スポット紹介

手造そば福田家

住所/秩父郡皆野町皆野613-1

電話/0494-62-3515

営業/11:00~17:00(売り切れ次第閉店)

休日/月曜

羊山公園

住所/埼玉県秩父市大字大宮6267

電話/0494-21-2277

営業/公園のため終日開園

トミー
プロフィール
トミー

茨城県在住の29歳。04年式ハーレーダビッドソンFLSTF所有。生まれてはじめて乗るバイクでいきなりハーレーを選択した猛者。天候に関らず、走り回るけれど洗車好きなため、いつも愛車はピカピカ。

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