紅葉を求めて

掲載日:2006年10月28日 ツーリング情報局東海エリア    

人ごみ、渋滞を避け
紅葉を楽しんじゃいましょう

11月に入って、一気に寒くなりました。

空冷エンジンに優しい季節です。ハーレー、BMW乗りの季節です。皆さん、これから夏以上に激しく走り回りましょう。さてさて、紅葉シーズン真っ盛りとなっておりますが、この時期にそんな場所へツーリングに行けば当然のように渋滞にはまります。が、それを覚悟の上で山へ向かうべきか。でもやっぱり渋滞は嫌なので、あまりにも街から近い紅葉スポットやあまりにも有名な場所は避け、微妙にマイナーで中途半端な場所へ紅葉を見に行くことにしましょう。中津川を起点に「付知峡」、そして「南木曽の妻籠宿」といったあたりを、ぶらりと走ってみましょう。なんか、私のレポって、岐阜のレポが多い気がしますね。

イメージ中津川から恵那峡(紅葉でかなり有名です)の”付近”を通って、付知峡を目指します。まずは、国道257号を北上します。恵那峡へ行くと大渋滞に巻き込まれること必至なので、今回は恵那峡のやや上流にあたる橋を渡ります。上流に来すぎたので、恵那峡独特の奇岩が見当たりません。既に恵那峡と呼ぶことが出来ない場所のような気がします。でも、木曽川の両岸の木々は赤や黄金に染まり、紅葉を見に来たという目的は達成しているので良し、としましょう。早くも、今回のツーリングの中途半端さが垣間見えてきましたね。最初の目的地である「付知峡」へ向けて国道257号を走ります。この国道257号、私は結構好きで良く走りに来ている道です。どんな所が良いかと言われると、説明しづらいのですが、道と周りの山々との距離が丁度良い、とでも言いましょうか。山が近くて圧迫感のある道でもなく、離れていてどの山も同じように見える道でもなく。周りの山の稜線が綺麗に見える道なのです。中津川と下呂を一直線に結ぶ道でもありますので、機会がありましたら是非とも一度、走って見てもらいたい道です。青い水の流れる付知川と国道257号が併走するようになったら、「付知峡」はもうちょっとです。

全くの余談ですが、今年の梅雨どきの雨が降っている時にこの辺りを走ったのですが、木曽川と付知川の水面に霧が流れ、霧の川ができているのを見ました。雨の日、ここまで走る機会はそうありませんが、見たことがない神秘的な景色でした。雨の日のツーリングも、意外に良いモノかもしれません。

付知峡でのんびり秋を楽しむ
ココの人ごみは大したことないです

イメージ次なる目的地、付知峡へ到着。

一応ココも紅葉スポットなので、人が多いかもしれませんが、付知峡はわりと広いので、ゆっくりできそうな所は見つけられそうです。紅葉を楽しむなら、付知峡のキャンプ場の方が良いでしょうが、ココまで来たら「不動滝遊歩道」までは行っておきたい所です。不動滝と仙樽の滝は一見の価値あり。ただし、滝の方には紅葉で色づく木々は少ないようです。付知峡については、第3回のツーリングレポートでちょっと触れています。なので、今回は付知峡についてはこのくらいにしまして、次の目的地へと話を進めたいと思います。

次の目的地は「妻籠宿」。中山道沿いにある宿場町で、昔の町並みを残している観光地です。場所は国道19号沿いにあり、案内板も出ているので迷うことは無いでしょう。付知峡からでしたら、来た道を少し南下し、国道256号を使って妻籠宿を目指しましょう。国道256号は、ところどころに「ホントにココは国道か!?」 と疑いたくなるような道がありますが、自信を持って進んでください。多分合ってます。国道256号を走り続けると、国道19号との国道重複区間となります。以降は道中に「妻後宿」と案内が出ていますので、それに従って走って行きましょう。付知峡からなら1時間とかからずに到着できる筈です。

吾妻橋から見た1本の紅葉
見事な紅葉を楽しみました

イメージ案内板に従い国道256号を走ると、江戸時代を感じさせる町並みと、観光バスが何台も止まっている駐車場が見えて来るはずです。宿場町の方へはバイクで行くことが出来ないので、国道256号沿いの駐車場にバイクを止め、徒歩で風情のある町並みを堪能してきましょう。町の広さは徒歩で回れるほどの大きさしかありません。メインの通りを端から端まで歩いても、5分程度の距離。一通り店を見て回れば、丁度良い滞在時間になりそうです。食事処や茶屋もありますので、ここで休憩もアリでしょう。蕎麦と五平餅が名物のようで、そこら中で売っているのを目にします。ただし、ここはとにかく観光客が多く落ち着きません。肝心の紅葉は…町中では殆ど見ることができませんでした。こんな風情のある町並みなんだから、もっと紅葉とか生えていていいんじゃないのかな。しかし、国道19号と国道256号の分岐点にある、小さな川を跨ぐ「吾妻橋」からは見事なもみじを見ることができました。妻籠宿の町並みよりも、この一本の巨大な紅葉の木の方が感動ですよ(失礼)。妻籠の南の峠道を越えれば、馬籠の宿場町にも出られます。妻籠の雰囲気が気に入りましたら、お隣の馬籠にも足を伸ばしてみることをお勧めします。

中途半端も甚だしいツーリングになってしまいましたが、わざわざ紅葉スポットに向わずとも、とりあえず山に行けばそれなりに紅葉を楽しむことができることを主張してみました。えぇ、当たり前ですね。紅葉を見に行くツーリングというよりは、いつものツーリングという感じです。やはり渋滞覚悟で有名な紅葉スポットにアタックして置けばよかったのかな。中部地方でも、まだ標高の低い場所に在る紅葉スポットは、11月下旬現在、まだ見頃と呼べそうです。名古屋からの近場ですと「養老公園」、「香嵐渓」辺りが有名ですね。紅葉を見ることをメインとするなら、渋滞覚悟でこれらのスポットへ行けばよいでしょう。紅葉を見るといういつもと違った視点を持って、適当な山へ行けば、それなりに紅葉を楽しめると思うのですが、いかがでしょう? 紅葉シーズン、もう残り僅かです。これから雪も降り始めることですし、今のうちに紅葉鑑賞も兼ね山へ走りに行って見てはいかがでしょうか?

>> 今回のルートマップはこちらから

スポット紹介

恵那市 観光協会

住所/岐阜県恵那市大井町286-25

電話/0573-25-4058

URL/http://www.hub24.jp/ena/

妻籠宿 観光協会

住所/長野県木曽郡南木曽町吾妻2159-2

電話/0264-57-3123

URL/http://www.tumago.jp/

猫好き
プロフィール
猫好き

愛知県名古屋市在住。2002年式ハーレーダビッドソン、XLH883改1200を所有。IT業界に身を置きつつも、仕事も日常も直感で動く25歳。好きな言葉は「焼け石に水」といい、世の中をやや斜めから見る彼の文章は独特の面白さあり。

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