いわき探訪

掲載日:2007年02月05日 ツーリング情報局関東エリア    

放牧馬との遭遇に驚きつつ
水石山のパノラマを楽しむ

イメージみなさんこんにちは、関東編担当のトミーです。だんだん春らしくなってきましたが、都心ではずいぶん遅い初雪が降り、少し寒い日が続いています。しかし、私の悩みの種は暖かろうが寒かろうが飛びまくる花粉…。暑さ寒さよりも目のかゆみと鼻水に困り果てています。フルフェイス被っても、マスクをしても目薬とティッシュは手放せません。花粉症ライダーのみなさんはどんな対策をして走っているのでしょうか?

さて今回のツーリングレポートですが、少し足を伸ばして福島県いわき市まで行ってみました。いわき市は真冬でも山間部以外は滅多に雪が積もらない地域なので、一年中気軽に走りに行けるトコロです。今日はいわき市をぐるっと1周するコースを走ることにします。常磐自動車道「いわき三和IC」がスタート地点です。まずは磐越道「いわき三和IC」から水石山へ向かいましょう。国道49号線から水石山方面に標識が出ているので道には迷わないでしょう。しかしながら国道から外れると勾配が少々きつく、道幅も十分広いとは言えないので運転には注意してください。水石山山頂はとても開放的で公園も整備され、いわき市街はもちろん阿武隈山系から太平洋までのぞめる大パノラマが広がっています。馬の放牧場にもなっていて山頂までの道すがら草を食む馬に遭遇してビックリなんてこともしばしば。

イメージ水石山を東側へ下山し、いわき市街方面へ向かいます。国道399号線→国道6号線といわき市街を抜け目指すは波立薬師。波立薬師はいわき三大薬師のひとつで正式には医王山波立寺といいます。国道6号を挟んで向かい側は波立海岸で、海へ突出た弁天島と朱塗りの橋がシンボル。海岸はきれいな玉砂利で、季節風の強い冬は流出がとても激しく、波が落ち着いてくると再び戻ってくるという独特の自然美を織り成します。また、その玉砂利を持ち帰ると「薬師如来の威光にふれ眼病を患う」という言い伝えもあるのでご注意を…。

ちなみに波立寺は「はりゅうじ」と読みますが、波立海岸は「はったてかいがん」と読みます。次は塩屋崎灯台を目指して国道6号を南下します。四ツ倉港を過ぎたら県道382号線へ入っていきます。ここからは海岸線と松並木を交互に楽しめます。新舞子ビーチから薄磯海岸へと走っていきますが、こちらは波立海岸と違って粒の細かい白い砂が印象的でした。渚百選に選ばれるほどの海岸ですので、海水浴シーズンには混雑が予想されますが、それ以外の時期はとても気持ちよく走ることができるでしょう。塩屋崎灯台は映画「喜びも悲しみも幾歳月」の舞台となったことでも有名ですが、故美空ひばりさんの「みだれ髪」の詞の舞台にもなっています。いわき市が「ひばり街道」と称して周辺道路を整備し歌碑が建てられていて、年間30万人もの人たちが訪れるそうです。私が訪れたときも観光バスで多くのおばさま、おじさまたちがいらしてました。なかに何故かヨンさま団扇を持った人たちが見受けられたのは謎ですが(笑)。

小名浜港で腹を満たし
馬の温泉をのんびり見学

イメージさて、そろそろ自分に燃料補給の時間にしましょう。塩屋崎から県道15号線を西へはしると県立三崎公園の高さ約60mいわきマリンタワーが見えてきます。お腹の空き具合に余裕のある方はいわきマリンタワーからの絶景を楽しむのもいいかもしれません。私はお腹と背中がくっつきそうだったので、マリンタワーは下から眺めるだけに留め小名浜港へ直行です! 小名浜港には物産センター「いわき・ら・ら・ミュウ」が併設されています。平成9年の開館以来2000万人以上の人が訪れている人気スポットで、新鮮な海の幸はもちろんいわきの名産が全部(!?)揃っています。地元の幸を露店で気の向くまま頬張るもよし。レストランでじっくり堪能するもよし。お気に入りの食材があれば地方発送もしてくれるので、ライダーにとってうれしいかぎりです。その他、遊覧船や世界で初めてサンマの水槽内累代飼育に成功したアクアマリンふくしまが隣接しているので時間があればよってみてはいかがでしょうか?

お腹もいっぱいになったところで次は湯ノ岳まで走りましょう。国道6号から県道14号へ入りパノラマラインを目指しましょう。途中の白鳥温泉近くに「JRA競走馬総合研究所」通称「馬の温泉」という施設があります。故障した競走馬のリハビリなどに使われる施設だそうで、温泉につかったり夏にはプールで泳いだりする競走馬を見学することができます。入所した競走馬の中には「オグリキャップ」や「トウカイテイオー」の名前もあります。主に調教は午前中とのことで私が訪れたときは施設を見学するだけで、競走馬の姿は1頭しか見ることができませんでした。興味のある方はぜひ午前中に訪れてみてください。

パノラマラインの大パノラマ
一日の締めくくりに最適です

イメージ馬の温泉を後にしいよいよパノラマラインを登っていきます。個人的な感想ですが、峠道というほどトリッキーなコースではなく「直線のあと大きなカーブ」の繰り返しなので比較的ゆったりと景色を眺めながら走れると思います。その名の通り、眼下の眺めは最高で今日走ってきたコースを一望できます。広い駐車場が整備されているのでマスツーリングの時も駐車スペースに困ることはないでしょう。ここで注意点ですが、パノラマラインに入るとトイレがありません…山頂付近にあることはあるのですがとてもお粗末なので、特に女性ライダーの方は済ませおいたほうがよろしいかと思います。湯ノ岳パノラマラインを下って帰路につくわけですが、私は茨城県民なので帰り道から「五浦海岸」を紹介いたします。県道14号から国道6号に入り南下し、茨城県と福島県の県境付近です。常磐道を利用する場合はいわき勿来ICから国道289号で国道6号へ出ます。五浦海岸は太平洋の荒波が生んだ天然の岩の芸術。海岸から見上げるだけでなく、断崖絶壁の上からの太平洋も見逃せない絶景ポイントです。さきに紹介した薄磯海岸と同じく「日本の渚百選」に選ばれているんですよ(岡倉 天心が晩年、思索と静養の地として居を構えたことでも有名ですね)。特に紹介しませんでしたが、湯の町いわきですからゆっくり温泉につかるのもいいかもしれませんね。ちなみに私は湯ノ岳のあとにいわき湯元で温泉に浸かってきました(男の入浴レポートなんで割愛してますが…)。

さて、関東を担当してきましたトミーですが今回で卒業です。次回から新ライターさんにバトンタッチすることになりました。このツーリングレポートやってみて、なかなか人に読んでもらう文章を書くことって難しいと痛感しました。読者の皆様には一年間お付き合いいただき本当にありがとうございました。今後ともツーリング情報局をよろしくお願いいたします。

>> 今回のルートマップはこちらから

スポット紹介

いわき・ら・ら・ミュウ

住所/いわき市小名浜字辰巳町43~1

定休/不定休

URL/いわき・ら・ら・ミュウ

馬の温泉

住所/福島県いわき市常磐白鳥町上ノ原71

電話/0246-43-3185

URL/馬の温泉

トミー
プロフィール
トミー

茨城県在住の29歳。04年式ハーレーダビッドソンFLSTF所有。生まれてはじめて乗るバイクでいきなりハーレーを選択した猛者。天候に関らず、走り回るけれど洗車好きなため、いつも愛車はピカピカ。

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