知多半島ツーリング

掲載日:2007年02月28日 ツーリング情報局東海エリア    

定番のツーリングコース
知多半島を走ってきました

一年で一番寒い季節になって来ましたが、このピリッとした空気の中をバイクで走るのも“ドM”のバイク乗りにとっては良いものです。今回は、その寒い冬のなかでも少しは暖かい方面に行くことにしましょう。目的地は…愛知県の中では温暖な地域として知られる知多半島です。伊勢湾沿岸部から半島の山間部を横切って三河湾沿岸部に抜けるコースを紹介したいと思います。夏には海水浴場に向かう車ですごく渋滞するのですが、冬は道が空いていて気持ちよくに海岸沿いを流すチャンスなんです。距離はあまり走りませんが、美味しい食事とオイシイ景色で冬の知多半島を満喫しましょう。

イメージまず、皆さんが分かりやすいように伊勢湾岸自動車道「東海IC」からスタートをしま~す。東海ICを出たら、一路南に向かって走りましょう。右手に工場を見ながら国道155・247号線(西知多産業道路)を走ります。みなさん結構飛ばしていますが、この道は白バイによる取締り多発地帯なので、先頭を走るのは避けた方が無難です。ボクも若い頃、行きと帰りに同じ白バイに捕獲された苦い経験があるので、今では絶対に先頭を走りません! 東海市から知多市へ抜けると、新舞子の付近から町中に入ります。ここではスピード違反の心配をする必要はありません。空港(セントレア)への横断道路を通過すると、先ほどの工業地帯とは一変して農村風景になり、順調に流すことができます。

イメージ
そのまま少し走ると今度は海に…。南知多ビーチランドをから野間海水浴場、そのまま野間小学校を過ぎて100メートルぐらい行ったら左折、野間大坊に寄って行きましょう。野間大坊は真言宗の寺院ですが、源義朝の最期の地として有名です。境内には義朝のお墓があり、石塔の周りには無数の木刀が供えられています。平治元年に京都で起きた“平治の乱”で、平清盛に敗れた源義朝が美濃からの追手を避け、野間の長田忠致を頼ってここに来ましたが、永暦元年に入浴中に殺害されたと言われています。この時に武器も何も身に付けていなかった義朝が「私に木刀1本あれば討たれなかったのに…」と悔やんだことから、多くの木刀が奉納されているとのことです。お墓の様子を撮影しようと思いましたが、変な物が写っていると怖いのでやめました(笑)。他にも、約800年前に建てられた大御堂寺大門や、国の重要文化財に指定されている鐘楼堂、源義朝公の首を洗ったという首洗いの池などがありますので、ぜひ寄ってみてください。もちろんトイレもありますよ~。

イメージまぐろの解体を楽しめる海鮮市場
購入した海産物はその場でBBQ可能

学も身に付いたのでまた走りはじめましょう。野間大坊まで走ってきた道をさらに奥に向かいます。しばらくすると芋沢という交差点にさしかかりますので、その信号をななめに右折、次の信号を直進進みます。この道が“すいせんロード”と呼ばれている道で、距離は短いですが快適な道路です。少し先の突き当たりを左折して、しばらく進むと国道247号線に出ます。真正面に海が見えてきたら右折して海岸沿いに走りましょう! すぐに本日の昼食場所「魚太郎」が沿道左側に見えてきます。ここには海鮮市場があり、買った魚介類は浜焼きバーベキューで食べることができるんです。

イメージ隣接したバーべキュースペースで席料(炭代、調味料代込み500円)を払えば、好きな物を好きなだけ焼いて食べることができる楽しいシステムです。独りではちょっと寂しいけど、大勢でツーリングに来た時などはスゴく楽しいイベントになりますよ! 市場にはめし処もあり、特大エビフライ550円、大あさり焼450円などがオススメです。外には出店コーナーもあり、ボクは“うにいくら丼(1,000円)”を食べました。市場の中では“豪快まぐろ解体ショー”なんてのもやっていて、テレビでしか見られないような解体シーンを目の当たりにできます。おまけにその場でさばいた新鮮なまぐろを販売しているので、好きな部位を好きなだけ切り分けて購入することもできるんですよ。オススメのお店ですので、ぜひ寄ってみてください。ボクはハーレー友達推薦の“トロサバの干物”をお土産に買いましたが、家族に好評でした。

イメージ海産物のお土産を購入したら、珍しいスイーツもお土産したいところ。それは「魚太郎」を出てすぐの反対車線側にある「美浜ナチュラル村」で買うことができます。ここのキャッチフレーズは「旬を彩る自然の村、健康の村」。健康自然食品売店では数多くのオリジナル商品を製造販売しています。隣のレストラン「合掌館」では、体に良い素材を生かしたヘルシーメニューがいろいろあり、ここで食事をするのも良いですね。海の見える丘に登ると、三河湾が一望できるすばらしいロケーションの中に、ガーデンカフェ「ナチュレ」があります。ここのイチ押しは「ナチユラル工房」で売っている“みかん大福”。土日祝日限定で、今の季節しか販売していません。定番のいちご大福なども売っていますが、みかんが丸ごと一つ入った大福なんて珍しいと思いませんか。季節によっては“イチジク大福”や“イチジクジャム”も販売されており、人気があるようですよ。近くに寄った時は要チェックです! 

イメージお腹も満足して、お土産もいろいろ買ったところで、知多半島の先端を目指して少し走りましょう。すぐに師崎に着いてしまいますが、海岸沿いの道路を走るのは気持の良いものです。先端まで行ったら、今度は北上して名古屋方面に向かいましょう。風が少し強いですが、ずっと海岸沿いを走れるのでとても良い気分です。少し行くと豊浜港に到着。ここでもう1ヶ所おすすめの買い物スポットに寄ることにします。全くツーリングなのかショッピングなのか分からないぐらい立ち寄っていますが、冬場はトイレも行きたくなるし、まあお許しください。さっきの「魚太郎」とチョット似ている「豊浜魚ひろば」です。水産市場を一般開放したような場所で、のり、わかめ、ちりめんじゃこ、干物といった水産加工品もバラエティー豊かに揃っています。この豊浜漁港で水揚げされたばかりの新鮮な海の幸をお値打ち価格で販売している鮮魚店や干物店などが数件並んでいます。おすすめは、カワハギやアジ、アナゴ、フグなどの干物500円~でしょうか? ボクは特にアナゴの干物が大好きです。

1年を通じ人気の
人工ビーチでのんびりと

イメージトイレも行ったし、しばらく海岸沿いを流すことにしましょう。「山海海水浴場」→「内海海水浴場」→「小野浦海水浴場」と海水浴場を何ヶ所も通過すると「野間灯台」が見えてきます。広がる空と海、一面のブルーの中にひときわ目立って映える高さ18mの白亜の灯台です。建造されたのは、なんと大正10年だとか。伊勢湾航路の守り神、知多半島のシンボルとして親しまれている灯台です。潮風と波がロマンティックな気分を盛り立あげてくれる、カップルにはおすすめのビューポイントですね! 少し停まって景色を眺めた後は、また「野間海水浴場」→「若松海水浴場」→「奥田海水浴場」といくつかの海水浴場を左に見ながらひたすら海岸沿いを流して行きましょう。時おり飛行機が見える知多半島横断道路と交差している道を左折すると「中部国際空港・セントレア」です。この日は寄らずに北上しましたが、セントレアには名古屋の有名なお土産や食べ物屋がありますし、展望台からの眺めもなかなかのモノ。機会があれば寄ってみてください。

イメージ少し行くと、新舞子の町に到着です、新舞子の駅に向かう駅入口の交差点を左折すると正面に海と風車が見えます。そのまま直進してファインブリッジを渡れば、名古屋から一番近いマリンレジャースポットとして知られる新舞子マリンパークです。400メートルの砂を敷き詰めた人工海浜「ブルー・サンビーチ」と海を目前に広大な芝生広場がひろがり、夏は海水浴、1年を通じてピクニックやスポーツを楽しむ人々が訪れています。この日も冬だというのに半袖でビーチバレーを楽しんでいる若者の姿が見えました。駐車スペースも広いのでツーリングの待ち合わせや解散場所にはバッチリですね! 敷地中央には、屋内休憩スペースとして「新舞子マリンパーク管理事務所」、ブルー・サンビーチ側には、「休憩所」もあります。もちろんトイレも(笑)。日も短いのでこの辺りまで走ると薄暗くなってきました。マリンパークを出て、グリーンラインから再び「西知多産業道路」に戻り、名古屋に向かいましょう。スタートした伊勢湾岸自動車道「東海IC」に着いたら、今日のコースは終了です。距離的には短かったけど、冬場はこんな感じでマッタリ楽しんで走るのもいいんじゃないでしょうか?

今回でボクのレポートも最終回ですが、愛知・岐阜・三重にはまだまだ素晴らしいコースがたくさんあります。みなさんもぜひ、愛知・岐阜・三重に来てくださいね! 機会があれば、ご一緒させていただきますから…

スポット紹介

大御堂寺(野間大坊)

住所/愛知県知多郡美浜町野間東畑ケ50

電話/0569-87-0050

魚太郎

住所/愛知県知多郡美浜町大字豊丘字原子32-1

電話/0569-82-6188

営業/8:30~17:00

休日/年中無休

美浜ナチュラル村

住所/愛知県知多郡美浜町大字豊丘字中井平1

電話/0569-82-5321

営業/9:30~17:30

休日/年中無休(元日のみ定休)

豊浜魚ひろば

住所/愛知県知多郡美浜町大字豊浜字相筆地先

電話/0569-65-0483

営業/8:00~17:00

休日/火曜

新舞子マリンパーク

住所/愛知県知多市緑浜町2

電話/0562-56-3980

休日/年中無休

Tomy
プロフィール
Tomy

三重県在住。三重県、愛知県のハーレー仲間と週末ごとに中部各地を走り回るツーリングライダー。距離が伸びるにつれ、愛車XL883Lがツーリング仕様になりつつある。

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