伊良湖岬の隠れ名所

掲載日:2006年03月28日 ツーリング情報局東海エリア    

国道だけの伊良湖岬など
ルーがないカレーのようなモノ

お久し振りです。心は永遠の14歳、猫好きです。大人になんか、なりません。今回のツーリングは、愛知では定番コースである渥美半島の「伊良湖岬」をご紹介させていただきます。「イラゴなんて何度もツーリング行っているからつまんない」と思われた愛知県民のアナタ。ひょっとして、単純に渥美半島を一周している国道259号と42号をトレースして満足していませんか? もし、そのルートがアナタの伊良湖満喫ルートであるのなら、自分のその浅はかさを悔い改め、 伊良湖岬へ土下座して下さい。ただ国道をトレースするだけでは、伊良湖岬の景色の良い道を走ることはできません。ソロツーリングならば、景色の良さそうな道、海沿いに続いていそうな道を見つけたら積極的に脇道へ飛び込んでみましょう。お仲間とのツーリングでしたら、今回紹介するポイントを走ってみてください。伊良湖岬では国道から外れたところにこそ、走って気持ちのいい道が多くあるのです。脇道に逸れながら伊良湖岬を楽しみましょう。

イメージでは、今回のツーリングは豊橋市街からスタート。豊橋から伊良湖までは国道259号をひたすら走ります。「伊良湖岬」という標識を見落とさなければ、まず迷うことは無いでしょう。ここで注意するのは259号をそのまま辿ってしまうと、海沿いの“おいしい"道を逃してしまうこと。259号から南へ続く適当な道に入り、渥美半島の南側へ出てください。渥美半島の南には東西に国道42号がありますので、42号に入ってから西へとバイクを走らせてください。冒頭で脇道逸れましょうと書きましたが、とりあえずココは大人しく国道42号をトレースしておきましょう。伊良湖岬に近づくと、山上から海を見下ろして走れる道へと出ます。山を登り始めてから伊良湖岬までの区間は、登りから見える景色と下りから見える景色で、印象がかなり違います。機会があれば、反対車線からの景色も見ることをお勧めしますが、個人的には、西から東へ向って走った時の景色の方が好きですね。

さて、ここまで来れば伊良湖岬はもう目前。しかし、山道には所々に展望台があります。「伊良湖岬まで走り切ってから休憩」とは言わず、山上から海を見渡せるこの道で、一度はバイクを止めて景色を眺めてください。この道が今回のツーリングルートで一番景色の良い場所なのですから。

いざ脇道へ
シーサイドロードが絶景です

イメージ伊良湖岬を最先端まで走れば、そこはフェリーターミナルでもあり、道の駅でもある「伊良湖岬クリスタルポルト」です。レストランやお土産屋さんがあり、駐車場からしばらく歩けば「伊良湖岬灯台」を見に行くこともできるのですが…。しかし、どうもココは人も車も多く、設備も整い過ぎていて落ち着きません。私のオススメはクリスタルポルトより少し南に位置する「恋路ヶ浜駐車場」。ここも観光客は多いのですが、クリスタルポルトほどではありません。開けた場所で景色も良く、何より駐車場が砂浜に面しているので、ツーリング仲間と相撲が取れます。ここにはトイレ、自販機、飲食店が並んでいて、バイク乗りがまったりくつろぐ休憩場所としてはこちらの方がオススメです。ここでぜひ食べてもらいたいのは名物“大あさり"。個人的には“大あさり"より“焼きイカ"の方が美味しいんじゃないかなと思いますが、とりあえず“大あさり"も食べてみてください。

伊良湖岬を後にすると、道は42号から259号に合流します。ここから259号で渥美半島を折り返せばスタート地点の豊橋市街に戻れますが、ここからは少し脇道へ逸れてみようと思います。まずは伊良湖岬を出てすぐにある「休暇村伊良湖」へと続く道。海に面したシーサイドロードがずっと一直線に続く道です。この道が、ヤバいほど素晴らしい。両脇には海と背の低い林、目の前に続くストレートの直線。単調な道ですが、ここと似たような景色を私は今まで見たことがありません。非常に不思議な眺めのオススメの脇道です。ただ、路肩には風で舞った砂が溜まっているところがありますので、路肩にバイクを止める時は注意してください。少し進むと公共の宿「休暇村伊良湖」があります。伊良湖からは知多半島の先端「師崎」や三重県「鳥羽」にフェリーが出ています。フェリーを使ったロングツーリングの宿泊ポイントとして「休暇村伊良湖」は活用できそうですね。

今回のルートはほんの一例
伊良湖岬にはまだまだいい場所がたくさん!

イメージシーサイドロードから259号に戻り、しばらく走ると再びいい脇道があります。少々分かりづらいかもしれませんが「馬草口」という信号から県道2号へ入ってください。目印は行く手の山の稜線に"隕石にでもエグられたんじゃないのか?"という山の凹みが見えてきたら「馬草口」の信号が近いと注意してください。県道2号に入れば、しばらくは真っ直ぐの直線です。途中でT字路に突き当たったら左へ…と海に沿って進んで行きますと、次第に町並みは工場地帯へと変わっていきます。そんな中、風力発電の巨大な風車が、巨大なプロペラをグィングィン回しています。ここに至るまでの259号沿いにも1基風車が立っていますが、真下から風車を見上げると迫力があり、ちょっと怖いです。ちなみに、道中にある「笠山」や「蔵王山」の頂上から風車を見下ろすこともできますが、笠山山頂への道はなかなかヘヴィですから、登るのならば元気があり余っている時にしましょう。そして最後の見所へ。豊橋市街へ戻るため三河港大橋へ向い走りましょう。三河大橋付近は道幅は広いのに交通量は少ない、ついついスロットルを空け気味にしてしまう道。三河港大橋の先に続く、4本の高架道路が海の上で交差しあう港大橋。見所です。そのまま道なりに進むと国道23号に入り、豊橋市街へと戻ることができます。

伊良湖岬には、まだまだ走っていて気持ちの良い海岸沿いの道、景色の良い場所は沢山あります。今回は分かりやすく、それほど時間がかからない寄り道を選んでご紹介しました。また、伊良湖岬は前回紹介させて頂いた蒲郡から近い場所にあります。ちょっと駆け足のツーリングになってしまいますが、前回の蒲郡コースからハシゴをすることも可能でしょう。愛知県の中でも海辺の道が特に多い"伊良湖岬"。海辺をガッツリ走りたいと思ったら是非とも伊良湖岬へ向ってみて下さいな。

>> 今回のルートマップはこちらから

スポット紹介

道の駅 伊良湖岬クリスタルポルト

住所/愛知県田原市伊良湖町宮下3000-65

電話/0531-35-6631

休日/年中無休

URL/伊良湖岬クリスタルポルト

休暇村 伊良湖

住所/愛知県田原市中山町大松上1

電話/0531-35-6411

客室/56室(宿泊予約が必要です)

URL/休暇村 伊良湖

猫好き
プロフィール
猫好き

愛知県名古屋市在住。2002年式ハーレーダビッドソン、XLH883改1200を所有。IT業界に身を置きつつも、仕事も日常も直感で動く25歳。好きな言葉は「焼け石に水」といい、世の中をやや斜めから見る彼の文章は独特の面白さあり。

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