廃墟と夜景ツアー

掲載日:2007年02月28日 ツーリング情報局東海エリア    

県道32号を廃墟へ走る
冬季通行止め区間に注意!

イメージはい。猫好きです。

ツーリングレポートを書かせて頂くようになり1年近く経ちますが、日帰りの範囲ではいい加減、2000文字も埋められる程楽しいツーリングスポットが無くなってきました。よって今回は、ツーリングの目的地としては無理矢理感の漂う某廃鉱山と、有名過ぎて今更感が漂う金華山の夜景鑑賞といった2本立てツーリングを敢行したいと思います。今月はこのネタで凌ぎますが、来月のネタはどうしようね。誰かいい場所教えて下さい。そんな訳で今まで走ったことのある道や、地図を見て楽しそうな道を探しルート設計したのですが、今回通るルートには冬季通行止め区間がありました。よって通行止め区間は走らず、別ルートを通って目的地へ向いました。ただ説明が面倒なので通行止めが無かったものとして話を進めます。

では、スタート地点を木曽川と長良川を跨ぐ真紅の橋「東海大橋」からスタートしたいと思います。道なりに関ヶ原方面へ養老山脈を沿うように北上しますが、この道は、以前のツーリングレポートでも通った道なので割愛( 「岐阜~滋賀の旅」 参照)。短く纏めると、山沿いのゆるやかなアップダウンの続く直線道路…って感じ。私の好きな道です。関ヶ原に出ましたら、伊吹山ドライブウェイと並ぶように走る県道234号へ。ここが今回通れなかった冬季通行止め区間なので、冬にここへ向う場合はご注意下さい。もう一つ注意して頂きたいのは、県道257号は途中で切れてしまっているので、県道257号へは入らず、県道234号→県道257号という順で走って下さい。県道257号(岩手峠)は少々走りづらい峠道で両側に家々が立ち並ぶ坂道だらけの狭い道が続く区間もあります。更に、結構な山奥ということもあり日陰の路肩には雪が残っていたりします。完璧にルート設計ミスですよ。某マップの快走路印にしてやられました。エスパーじゃないんだから、地図見ただけで良い道かどうかなんて分かりません。そんなやさぐれた心も県道32号へ入れば少しは晴れるでしょうか。山の間を流れる川に沿った道で、道と川が近い所もあれば、道から川を見下ろすような場所も。周りの景色も含め変化のある道だと思います。

鉱山跡を散策
目当ての坑道は取り壊し…

イメージ目的地の廃鉱山は既に地図から名前が消えている場所です。一応ネットで大体の場所は調べてありますが、ネットで見かける廃墟は大概、行き方や詳しい場所が伏せられております。目的地の廃墟へ迷わず一発で行けるというケースは少ないのですが、調べた情報を元に目的の廃墟を探し出すことも、廃墟巡りの醍醐味。まぁ、迷ってウロウロすることになるワケですから、廃墟探索ツーリングは一人で行くモノだと私は考えています。ですが、今回の廃鉱山は県道32号沿いに見落としようが無いくらい目立って建っております。

以前、ツーリングレポートにて滋賀県内の廃鉱山を紹介させて貰いましたが、あの鉱山はコンクリート塀が立ち並ぶ、どこか遺跡を思わせる場所でした。それに対しこの鉱山は、錆びたベルトコンベアーや鉄骨が剥き出しのまま放置されており、廃鉱山というより廃工場といった趣です。ラクガキ等もなく、人の手で荒らされた跡が少ないのでいい雰囲気でした。バイクの写真を撮る時の背景としては、なかなかイイ感じかもしれません。鉱山の奥には、採石に使う機械やトロッコ、坑道などが残されていますが、この鉱山は私有地で立ち入り禁止のカンバンも出ております。皆さんは良識あるオトナなのですから、ここは大人しく鉱山入り口周りの探索のみに留めておきましょう。この辺りには坑道が幾つかあり、本当は本命である一番規模の大きな坑道を探して走っていたのですが、事前にネットで見た鉱山の入り口の写真と似たような場所で工事が行われており、古びたトタンの小屋が建っているはずの場所に、銀ピカの貯水タンクが据えつけられていました。…と、取り壊されてる…大きな坑道跡や、石灰で白く濁った小川など、事前に調べた場所を色々と散策したかったのに…。廃墟はナマモノです。撤去や立ち入り規制が始まる前に、見に行きたい廃墟は押さえておきましょう。しかし、非常に残念でした…。

夜景で知られた金華山
夕焼けと夜景を満喫する

イメージ目指した廃墟の1つが取り壊され、折角のツーリングだというのに心はすさみ行く一方…。ちゃっちゃと名古屋へ帰還すべく幹線道路の国道21号に入り、撤収しましょう。と、岐阜の金華山の近くまで走って来た所で、あることに気付きました。今は雲ひとつ無い晴天で、時刻は夕方。周りの景色は夕焼け色に染まり始めています。「コレはチャンス!」だと思い、ここで急遽金華山へ寄り道。金華山から見える夜景は、この辺りでも有名で私も見に行ったことはあります。しかし、金華山からの夕焼けと言うのは見た事がありません。日が沈み切る前に、急いで金華山ドライブウェイを駆け上ります。距離的には入り口からほんの数キロで、時間にしたら10分程度で展望台へ行くことができます。そして拝めた景色は写真参照。岐阜の町並みが一面オレンジ色であります。すさんだ気分もコレでチャラになり、鉱山が取り壊されたことも許せるような穏やかな気分です。折角ここまで登ってきたのだから、日が沈みきり、景色が夜景に変わるまで待ってみることにしました。走りっぱなしでお腹も空いていたので(私は基本的に、一人で走ってる時は面倒臭いのでよほど空腹でない限り昼飯を摂りません…)コンビニで買っておいたパンをかじりながら待つことに。展望台にはかわるがわるカップル達が夜景を見にやって来ますが、バイクに座ったまま一人でパンをかじる私を見ると、早々に立ち去って行きました。時計を見ながら待つとイライラするので、どのくらい待っていたのかは分かりませんが、日が沈みきり、チープな表現をすれば、宝石箱をひっくり返したような景色を写真に収め今日のツーリングは終了。国道22号を使い、名古屋へ戻りました。

イメージ今回は廃墟と金華山の観光レポートって感じですね。関ヶ原~廃鉱山に至るまでの道は、お世辞にも良い道とは言えません。帰り道の国道21号、22号も面白みの無い幹線道路です。ツーリングとして走っていて楽しいという区間がそれほど多い訳でもなく、目的地なんか取り壊されていましたからね。なので今回のルートは各自自由! 投げっ放しのような気もしますが、人の情報ばかりを頼りにしてはいけない。道は自ら切り開くのだ。毎度の事ですが、発言が自由すぎて御免なさい。こんな私のツーリングレポも次回で最後です。今回のような不完全燃焼にならないようにネタを仕込んでおきますので、それまで首を洗ってお待ち下さいませ。

>> 今回のルートマップはこちらから

猫好き
プロフィール
猫好き

愛知県名古屋市在住。2002年式ハーレーダビッドソン、XLH883改1200を所有。IT業界に身を置きつつも、仕事も日常も直感で動く25歳。好きな言葉は「焼け石に水」といい、世の中をやや斜めから見る彼の文章は独特の面白さあり。

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