中部クネクネ道ツアー

掲載日:2007年05月28日 ツーリング情報局東海エリア    

走り屋に注意
鈴鹿スカイラインを行く

前回は、ツーレポを言い訳にボアアップをしましたが、今回はキャブを交換してしまい、ますますその気になっているTomyです。今日は、皆さんの大好きな(?)クネクネ道を嫌というほど堪能してもらえるコースを紹介したいと思います。そのため、ここまで行ったら本当はここには寄りたいのに…という名所をあえて外して走ってみました。

イメージスタート地点は鈴鹿スカイラインの玄関にあたる菰野町の「道の駅 菰野」です。鈴鹿スカイラインは三重県と滋賀県を結んでいることもあって、関西方面からのライダーとの待ち合わせに、この道の駅がよく使われています。では、「道の駅 菰野」から湯ノ山温泉方面に向けてバイクを走らせましょう。10分もすると、すぐに最初のクネクネ道「鈴鹿スカイライン」です。鈴鹿スカイラインは鈴鹿山脈の鎌ヶ岳と御在所岳の間を通っている道路。全区間追い越し禁止で、ほぼ全区間のカーブに減速帯があるので好き嫌い分かれる道です。なお、減速帯は滋賀県側よりも三重県側の方が段差が大きい上に、道も高低差が激しく、急坂であるため、走り屋は滋賀県側の方にたくさんいます。ちなみに、鈴鹿スカイラインは昔は有料だったのですが、平成9年11月に全区間通行料無料となりました。なお、冬季には積雪と凍結により道路は閉鎖されますので、ご注意ください。

イメージ鈴鹿スカイラインを抜けて野洲川ダムの横を通り、八日市方面の逆の方向に走り抜けると国道1号線の滋賀県の土山町に突き当たります。ここまで来たら琵琶湖方面に行きたいところですが、我慢です。今回は左(亀山方面)に向かってください。すぐに鈴鹿トンネルに差し掛かりますが、ここが県境。トンネルを抜けると次のクネクネ道は「鈴鹿峠」。昔はここに山賊が出たとか出ないとか・・・。鈴鹿峠は三重県亀山市と滋賀県甲賀市(旧土山町)の境に位置する国道1号線の峠で、標高は357m。三重県側と滋賀県側との高低差が急激なものであることから、現在でも箱根峠に次ぐ「国道1号有数の難所」と言われるほど、険しい区間が多い道です。急な下り坂が多いので、くれぐれもオーバースピードでコーナーに入らないように注意をしてください。でも、一方通行になっているので結構走りやすい道かも…です。2つクネクネ道を抜けてきて、少し疲れたので休憩しましょう。休憩スポットは「道の駅 関宿」です。この道の駅は“重要伝統的建造物群保存地区”に指定された「旧東海道関宿」の町並みの玄関口の道の駅です。建物も旧街道のイメージに配慮した町屋風の造りとなっていて、観光案内所のほかに、だしが自慢のうどんや揚げたてのコロッケがおいしい軽食コーナー、本場のすり身のはんぺん、めはり寿司などを販売する特産物販売コーナーもあります。

青山高原で風車を横目に
ワインディングを楽しむ

イメージコロッケを食べて、少し休憩もできたので、3つ目のクネクネ道に向かいます。下道を走ってもいいのですが、時間をかせぐために今回は「関IC」から伊勢自動車道に乗って「久居IC」まで走っちゃいましょう。ここからいよいよ本日のおすすめコース「青山高原」に向かいます。青山高原は笠取山を中心として、布引山地一帯に標高700~800m、南北約10kmにわたって広がる大高原です。かつては近畿を代表するハイキングコースとして絶大な人気を誇っていましたが、マイカーの急増で歩く人が減り、最近ではハイカーが減ってきているそうです。青山高原は、関西の軽井沢と呼ばれるほど涼しく、春も夏も秋もとてもきれいな素晴らしいコースで、特に5月くらいに咲き誇るツツジの季節はとても見事です。

イメージ久居ICを出て右手側(山の方)に向かってのどかな田舎の道を少し走り、榊原温泉に差し掛かる辺りまで来ると、右手側の小山の上に小さく風車群が見えてきます。今からこの風車群に向かうわけですが、この風車群の中を走ると実に幻想的な気分になるのです。気持ちの良いワインディングを越えて、風車の中を駆け抜けていくと別世界にいるような気持ちになります。「天空の城ラピュタ」って感じでしょうか…(笑)。高原のあちらこちらに風車が林立して風を受けている光景は一見の価値があります。大きく、迫力のあるプロペラを見ながら心地よい速度でワインディングを流しましょう。山頂の展望台に着いたらバイクを停め、しばらく眼下のパノラマを眺めて見てください。素晴らしいロケーションが眼前に広がっています。景色を堪能したら、展望台を出ましょう。ここからはひたすら下り道のクネクネ道になります。道路幅が狭いのですが、バイクなら気持ちよく走れる道です。でも、下まで下るのに何と150近いカーブがあるということですので、くれぐれも対向車には注意してくださいね~。青山トンネルを抜けたところで、昼食の場所に向かうため国道165号を松阪に向かいますが、時間があってお腹の減っていない方は、真っ直ぐに進んでみてください。先へ行くと景色が良く、バイクで走るには最適の川沿いの道が楽しめます。

イメージ昼ご飯を求めて松阪に向かいます。松阪と言えば普通は松阪肉なんでしょうが、それじゃあ面白くないってことで、今日は地元では有名な「不二屋」のあんかけ焼きソバを食べに行きましょう。近くにはすき焼きで有名な「和田金」やステーキの「三松」があるグルメブロックですが、敢えて「不二屋」に向かうのです。店内を見回すとお客さんの半分以上が、お店の看板メニューのやきそばを注文しています。ここのやきそばはカリカリ細めんで、和風だしの効いたあっさり味のあんが特徴です。ボクももちろんやきそばを注文しました。650円です。写真では分かりにくいですが、結構ジャンボ! 名物のあんかけですが、これがものすごい固さで片栗粉がいっぱいって感じです。いつも不思議に思うのですが、ボクはこの焼きそばの本当の食べ方が分かりません。みんなそれぞれ自分流の食べ方で食べているんです。ソースをドボドボにかけて食べている人やお酢をかけて食べている人…そんな食べ方だと美味しいとは思えないんですが…。食べ方はよくわかりませんが、なぜか頻繁に訪れてしまう魅力があるお店です。皆さんもぜひ行って、その魅力を堪能してきてください。

三重の隠れた銘菓を堪能し
絶景のパールロードを走る

イメージお腹も膨れたことですし、いよいよ本日最後のクネクネ道に向かいましょう。国道23号線を南に向けて走り、42号線を伊勢に入ります。そうそう、42号線に入る前にお家へのお土産を買っておきましょう。42号線に入る手前の23号線沿いに「へんばや商店」があります。ここで三重県の隠れた銘菓をお土産に買っておくのです。その隠れた銘菓とは「へんば餅」。“へんば”とは“返馬”からきていて、赤福と同様に伊勢神宮と深い関係があります。へんば餅を売るへんばや商店は、参宮街道宮川のほとりで船を待つ旅人のため茶店を設け、餅を商い出したのが始まりです。当時、駕籠や三宝荒神で参宮する人たちが、この店で憩い、ここから馬を返すため参宮していたため、その餅を「へんば餅」と呼ぶようになったとか…。旧参道沿いの本店と国道23号線沿いの宮川店の2店舗しかありませんので、赤福のようにどこでも購入できるものではありません。お土産を買いながらお店でもいただけますのでぜひ食べてみてください。中のあんこと、ほのかに温かいお餅が何とも言えない美味しさで、軽く2、3個はペロリと行けますよ。一度食べたら止みつき間違いなし! このへんば餅は、売り切れになってしまうこともよくありますので、伊勢に向かう前に立ち寄ることをオススメします。

イメージでは、引き続き伊勢に向かいましょう。せっかくですが伊勢神宮に行くのはまた別の機会にして今日は「パールロード」を走ります。パールロードは鳥羽と奥志摩を結ぶ、海岸線を走る道路です。青い空と海を眺めながらのドライブは、まさに気分爽快。鳥羽から磯部までのシーサイドラインは、新鮮な魚介類の宝庫で、きっとグルメの方も大満足。磯部から阿児鵜方までの奥志摩ライン沿いには「志摩スペイン村」があり、ゆったりリゾートが楽しめます。パールロードは、平成18年7月1日より全線無料開放になりました。こんな最高のロケーションの中をタダで走れるんですよ。途中に標高165mの展望台がありますが、この展望台から太平洋を見下ろして眺める眺望は、パールロード随一で神島、渥美半島、安乗岬、大王崎が一望できます。伊勢湾の眺望は言葉では表現ができませんので、ぜひ自分の目で確かめてみてください。パールロードをまっすぐ走って行くと志摩スペイン村に到着します。「ディズニーランド」や「USJ」には遥かに及びませんが、ここはここでゆったりまったり一日を有意義に楽しむことができるので個人的にはお気に入りです。園の近くにはホテルもたくさんあり、近場でゆっくり楽しみたいという方や小さなお子さんをお持ちの方にはおすすめです。

帰路は来た道をもう一度戻る訳です。同じクネクネ道でも登りと下りでは全然違って楽しめますし、朝、昼、夕暮れ時と風景の違いもまた楽しみの一つです。皆さんもこのコースを走って、ぜひ、自分の感覚を研ぎ澄ましてみてください。日陰は涼しいし、けっこうタイヤの皮もむけますよ!

>> 今回のルートマップはこちらから

スポット紹介

道の駅「菰野」

住所/三重県三重郡菰野町菰野2256

電話/0593-94-0116

営業/9:00~19:00

定休/木曜

道の駅「関宿」

住所/三重県亀山市関新所町674-8

電話/0595-97-8200

営業/9:00~19:00(平日は18時まで)

定休/年中無休

不二屋

住所/三重県松阪市中町1900

電話/0598-23-9605

営業/11:00~14:30、16:00~19:00(土日は18時まで)

定休/木曜

へんばや商店 宮川店

住所/三重県伊勢市西豊浜341

電話/0596-37-0951

営業/8:00~17:00(夕方売り切れ次第終了)

定休/月曜

URL/へんばや商店 本店

志摩スペイン村

住所/三重県志摩市坂崎

電話/0599-57-3333

営業/9:30~17:00(季節により変動あり)

休業/1月下旬~2月上旬

入園料/大人2,800円、子ども1,200円

URL/志摩スペイン村

Tomy
プロフィール
Tomy

三重県在住。三重県、愛知県のハーレー仲間と週末ごとに中部各地を走り回るツーリングライダー。距離が伸びるにつれ、愛車XL883Lがツーリング仕様になりつつある。

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