『たびたび、旅へ』

第16話 手足の防水を考える

掲載日:2017年09月26日 タメになるショートコラム集たびたび、旅へ    

Text & Photo/NOBUWO

濡れても保温性があるおかげで手が冷えにくいネオプレーンのグローブ。ホームセンターでは冬場の防寒用に売られているが、夏場の雨の日も威力を発揮する。

前回はレインウエアの重要性について取り上げましたが、今回はその続きです。

皆さんは雨天の際、手足の防水はどうしていますか? ほとんどの方がそのまま何も装着せずに濡れるがまま、というのが現状ではないでしょうか。

暑い季節なら濡れてもただ不快なだけであまり影響はありませんが、これが秋から冬、春先までの寒い季節だったらどうでしょう。

まず指先から冷たくなり、手全体が冷えてアクセルやレバーの操作に支障をきたすことでしょう。足も同様で、つま先の感覚がなくなったり、指先がつったりするので危険な状態にもなりかねません。そこで、手足の防水を考えるわけです。

僕は、現在「手」の防水は3通りの方法を使っています。

①ウエットスーツなどに使われているネオプレーンのグローブを使う。ネオプレーンは中まで水が浸透しますが保温力が抜群に高いので、手が冷えにくいのが特徴です。ですので夏場の雨はこれを使用。ホームセンターなどで1,000円~2,000円ほどで入手できます。

②分厚いゴムでできた作業用のグローブを使う。水産加工現場などで使われる、強靭なゴムグローブを使えば漏水は皆無です。真冬の雨でも指先がかじかむことはありません。ただ、グローブがごついのでレバーやアクセルの操作性はよくありません。ホームセンターに多数種類があり、価格は1,000円~2,000円ほど。

③薄い作業用手袋を使う。これはビニールやゴムでできた薄いグローブで、食品加工や手術など素肌感覚が大切なシーンで使われます。手に密着するので、通常のライディンググローブの下に着けて走ります。これだと軽量コンパクトなのでレインウエアと一緒に収納しておけるのも利点。こちらもホームセンターで価格は1,000円で50枚ほど。使い捨て感覚で使えます。

作業用のビニール極薄手袋。ぴたっとしているので、この上から通常のグローブを装着しても違和感はない。これは1,000円で100枚入りなので使い捨て。メンテナンスや洗車の際にも活躍する。

そして、これにプラスしてバイクにグリップヒーターがあると最高です。冬はもちろん、雨が降ると夏でも寒いことがありますが、グリップヒーターがあれば極楽です。

続いて「足」の防水。僕は以下の2通りで防水しています。

①防水性のあるブーツをはく。単純なことですがブーツに防水機能があればとても便利。雨の日はもちろんですが、僕がよく行く林道では、水たまりや川を渡るシーンにも遭遇します。そんなときにもブーツが防水だと本当に助かりますね。

僕が愛用しているのはガエルネの「G-MIDLAND」や「G-ADVENTURE」です。

またライディング用のブーツばかりでなく、アウトドア用のトレッキングシューズは防水性の高いモデルが多いので要注目です。

デックスシェルの防水ソックスをはく。これはアウトドア系のソックスですが、見た目も履いた感じも普通のソックスなのに、完全防水を誇るから驚きです。中に伸縮性のあるフィルムが挿入されているため、外側は濡れても素足はサラサラという不思議な感覚。まさに足防水の革命とも言えるソックスです。雨天のシーンでは主流になるのではないでしょうか。

話題のデックスシェルの防水ソックス。「クールベント・ライト・ソックス」というベーシックなモデル。さわり心地も自然で、普通の靴下のように履ける。価格は3,800円。

デックスシェルを履いてバスタブに入ってみた。足首までつかっても漏水は皆無。これならブーツを履いていれば、素足を濡らす心配はないだろう。

少しの移動なら濡れても我慢できますが、100km以上を連続で走行するとなると、こういった防水用品があるとないとでは大きな差が生まれます。

雨で濡れ、冷えてしまうとバイクの操作に支障をきたし、最悪の場合は事故につながる可能性もありますので、手足の防水についても追求するべきだと僕は思います。みなさんはいかがでしょうか?

こちらの記事もおすすめです

この記事に関連するキーワード

新着記事

タグで検索