『ウェア屋さんのひとりごと』

効果的なレイヤリングで快適ライディング

掲載日:2012年03月01日 タメになるショートコラム集ウェア屋さんのひとりごと    

Text/Junichi FUJIMOTO ( RS TAICHI )

先週は「暖かくなるまでメンテナンスでもしながら大人しく…」等と言いながら、少し気の早いお話だと思うのですが、ほんの少し春を感じた陽気の中、同時にウェア選びが難しくなる時期が近付いてきたという実感が湧いてきました。これからの季節は日によって寒暖の差が大きくなるので、「昨日は寒かったし…」と言ってガッチリ着込んでみたら、今日は暖かくなり、かえって暑いぐらいだったという事も珍しくありません。このお話は以前 『秋の気配、これから注意すること』の逆バージョン? とも言えますね。

これから暖かくなって “やらかす” 失敗は、先ほどお話しした様に「暑いと思うくらいに暖かかった」事によって汗ばんでしまうというもの。逆に出発する時は暖かかったので油断したら帰りの時間帯は寒かった…。これは多くのツーリング経験を持つ方なら少なからず経験したことがあると思いますが、いずれのケースも暑ければ脱ぐ、寒くなったら着ることのできる、最近よく聞くようになった “ミッドレイヤー” と呼ばれる重ね着による調整を行うことで、快適な1日を過ごすことができたのだろうと思います。

レイヤリングにオススメのアイテムとして、人気急上昇のダウンインナーというのはいかがでしょう。ご存じの通りダウンは保温性が高い上に軽量で、収納時には驚くほどコンパクトに収納できるため、携帯性も抜群。これをウインタージャケットやオールシーズンジャケットの下に着用したり、もっと暖かくなればジャケットに装着している中綿入りのインナーを外し、ダウンインナー自体を中綿代わりに使う方法もあります。ダウンを一例に挙げたのは、“保温効果に対する携帯性の高さ” といったバランスが優れているといった理由によるものですが、もちろん他にもレイヤリングに適したインナーは豊富にありますので、まずはお手持ちのアイテムで色々なレイヤリングをトライし、どうしても購入しないと揃わない場合は恐怖の? 大蔵省とご相談を。

あ、今は財務省ですが、何となく “大蔵省” の方がイイ響きに感じるのは私だけでしょうか…。

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