『ウェア屋さんのひとりごと』

秋の気配、これから注意すること

掲載日:2011年08月25日 タメになるショートコラム集ウェア屋さんのひとりごと    

Text/Junichi FUJIMOTO ( RS TAICHI )

先週までは朦朧とする様な暑さに悩んでいたと思いきや突然涼しく、というより地域によっては寒いくらいまで気温が下がってしまいましたね。ライディングウェアの選びに方にも「どないしたらエエねん!?」と頭を抱えている方も多いのではと思います。秋口や春先といった季節の変わり目は、ご存じの通り朝晩と日中で気温の変化が大きくなるので、暑さと寒さの両方に対応しなければなりません。とはいえ、これからの時期は酷暑でもなければ極寒でもないということを考えると、チョットした工夫をすることで快適な1日を過ごすことができるのです。それでは、実際にどの様な状況が想定されるのでしょう。ちなみに通勤や通学の場合は私の経験だと意外に簡単で、ライディングの時間帯は朝晩の時間帯が多く、日中の暑さはあまり考えなくてもよいと思います。

例えば日帰りツーリングなどの場合、アウタージャケットは気温の高くなる午前10時から午後3時頃の時間帯で快適に使用できるものを選び、その前後の気温に合わせてインナーを調整すると良いでしょう。出発する時間帯は過ごしやすい気温でも、走り始めると風の影響で寒さを感じる場合があるため、中綿の入ったジャケットを使いたくなるものですが、今の時期は走り始めてすぐに必要無くなることが殆どです。もし肌寒く感じる様であればヒート系のアンダーウェア等を一時的に着ておくと、脱いだ後にもかさばらなくてよいでしょう。アウターにメッシュジャケットを使用する場合には、携帯に便利な “防風インナージャケット” の併用がお勧めです。いずれも使用しない時は、5~6リットル程度のヒップバッグを持っていれば余裕をもって収納できますし、再度使用したくなればすぐに取り出すことも可能ですよね。

あと、暑かったり涼しかったり、汗をかいたり冷えたりするこの時期は、クールライドアンダーウェアに代表されるインナーの着用もお勧めです。“夏用” と思われがちなインナーですが、常に素肌の付近をドライに保つインナーウェアは、“汗冷え” を防ぐ上で非常に有効なアイテムと言えるでしょう。この時期のポイントは気温の変化への対応と、それらに必要な装備を持ち運びしやすいコンパクトなものにすること。日中の発汗対策などもシッカリ行い、楽しく快適にライディングしていただきたいものです。

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